11風月十花/フランセット・ガルド・スカイレット/ルウ
sideルウ
私は風月十花。
フランセット・ガルド・スカイレット子爵家の令嬢として転生して
シヌ・モ・ブヤロウ男爵家の令息を殺したと冤罪をかけられ奴隸に堕ちて。
ルウと名乗り今はエンドと言う人に従者として仕えている。
彼は少し、いや…大分変わっているが私の言っているとをしっかり聞いて、
私を鍛えて私をしっかり認識してくれる。
誰にも認知されず、誰にも愛されず誰にも必要とされない。
それは思っていたより悲しかった。
奴隸になった時点でもう諦めていた。
だれも知らない事を言って不気味に思われて返品。
それを繰り返し続けてきた。
あの時もそうだと思っていた…。
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sideルウ
「-あぁ、そういうのいいかもね」
「こいつなんていかがでしょうか」
そう言って牢屋の前の幕が上がる。
視線を上げるとそこには一人の老人と肥太った男がいた。
「こいつきたこれ、とかあほかよとか意味のわからないことを言うんですが…」
「本当によろしいのですか?レイ・クロウ・アンセスター公爵様」
「多分頭がおかしい奴の方があいつに合うからいいよ」
私の次の主はこの人かな…。
それから私はその人に連れられて風呂にいれられ服を着替えさせられ、
白髪赤目の少年の前に連れてこられた。
「エンド、10歳の誕生日おめでとう。プレゼントの使用人だよ」
「美少年キタコレ!」
私がそうさけぶと目の前の少年は
「レイ…こいつは何を言っているんだ?」
老人、レイに話しかける。
どうせ、そいつも私を見捨てるに決まってる。
それから老人と少年は話し込み、老人は部屋を出ていった。
「あぁもう…はぁ、まあいいか…。俺はエンド、お前は?」
「私はルウだよ、エンド君」
「主をいきなり呼び捨てとは…仕方ない…ルウよろしくな」
そう言って私に仕事をさせる。コーヒーを入れさしたりするだけだけど。
「まっず…」
当たり前だ、私はまずいコーヒーをわざと入れてるのだから。
そうして私は邪魔しかし無いがいつまでも私を少年は解雇しようとしない。
「あの、どうして解雇しようとしないの?」
「なんだ藪から棒に…?可哀想だし…」
「私は邪魔な事しかしてないのにどうして…?」
「お前にも何か事情があるんだろ?」
「気にすんな」
どうして優しくするんだよ…。私にはわからない。
ただ、それからは私はエンド君のために働いたりした。
そうしたらエンドさんが剣術を教えてくれたり、
してくれたりもして私は少しずつ心を心を開いて言った。
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…なんて事もあったなあ。
「ルウ!早くしろ!行くぞ!」




