宿根草 (シュッコンソウ)
人も草木もノラ猫も…
百年草のぼくたちは
時が来れば枯れ落ちる
人の命はそれで終わり
その後何処へどうなるか
わからないでただ過ごす
多年草の植物は
枯れてまた
季節を待って花咲かす
一度ヒットし名が知れた
芸能人や歌手の様
時が来るまでじっと待つ
待ってる間は枯れてない
人の世界の時を待つ
一年草の花たちは
その年一度花咲かす
花になって種となり
種が来年花咲かす
一年一度の晴れ舞台
その花嘸かし眩しかろう
宿根草と呼ぶものは
暖期が来れば花咲かし
寒くなれば根に宿る
また暖期なれば起きあがり
何年も何度も花咲かす
ダルマの様な花がある
決して命は絶えないで
何度も幾度も花になる
決して消えたり転ばない
時期になると動き出す
ノラ猫をよく目にする時
お前の例えは何年草だ?と
聞いて問いたくなる事あり
今のノラで幸せか?
飼われたらもっと幸せだろ??
近づくとサッサと
逃げ去って行く
今のままで幸せらしい
きっとこのノラたちは
ずっと猫ではない様な
これから何かに生まれ変わる
その時までのネコ修行
今は外
危なくても辛くても
これから幸せ自分で掴み
決して変な人には生まれるな
毛繕いしながら耳傾けて居た。
落葉舞う
夕暮れ時の空の下。
命に華を咲かせる時まで…じっと待つ。




