トゥー・セイム・タイム
アリスの拳をアリシアはキャッチし、ひねりあげる。アリスは回転方向を合わせて側方宙返りし、着地と同時に蹴りを繰り出す。アリシアはそれもガード。
「『同じ基礎』なのよ?読めないはずがない」
「ハッ!基礎『だけ』の間違いよ!」
アリスは軸足をアリシアの顎めがけて蹴りあげる。アリシアはのけぞりながら後方に吹っ飛ぶが、その勢いを活かしてサマーソルトキック。アリスの片膝が破壊された。アリスは片膝で着地し、アリシアは顎を抑えながらよろめく。互いに治療。
「ホントにむかつくヤローね」
「こっちのセリフなんですケド」
「あ?」
「ん?」
「は?」
再び二人の拳がぶつかり合った。互いの拳の骨が砕け散る。しかし意に介さず、アリスは反対の手で殴り、アリシアはそれを膝蹴りで受け流し。アリスのハイキックをガード。同時に頭突き。互いの額から血が流れ出る。
「速く死ねよアリス……!!」
「黙ってろ片目ヤロー……!!」
砕けた方の手を使って殴る。痛みなど知ったことか。私はそれ以上の痛みを目の前にいる奴から喰らわせられているのだ。今さらこの程度、何も問題ない。アリスとアリシアは全く同じ思考回路で互いの腕を完全に破壊する。
間合いを取り直す。流石に損傷がでかすぎた。
「アリス、どうして未来を見ない?私達が向かうべき先は未来でしょう?」
「同じ言葉を返すわ、アリシア。私達は今を生きてる。未来で腹が満たされていれば満足なの?」
互いに血の混じった唾を吐き捨てる。ひび割れた真っ暗な空間に、骨の欠片や赤い染みが広がっていった。
先に治療を終えたアリシアが口を開く。
「私はあなたのこと大嫌いだけど、それはそれとして評価しているの。私が踏み込めない時に踏み込めるあなたは、強い」
「お互い様よ、アリシアは強い。でもあなたが好きかと言われたら絶対に違う。孤独に朽ちて枯れ果てろ」
アリスが突進。カリーナが得意とする動きを繰り出す。
「お前……!!」
アリシアは咄嗟にガード。しかしそれはブラフ。アリスはガードの上からグラップリングに持ち込む。プロレスめいた絞め技が完全に極り、アリシアの関節がはずされる。
「絶対そうすると思った!あんたやっぱり馬鹿だよアリシア!」
アリシアは顔色ひとつ変えずにアリスの喉を潰す。アリスは思わず技を解いた。
「痛みには……慣れてる……!!」
しかしそう言うアリシアからは冷や汗がダラダラと流れていた。
「ア……リ……シア……!!」
喉を潰されてもアリスは怨嗟の言葉を吐く。その殺意は、かつて佐伯がリカルドに向けていたものを軽く凌駕する。
互いに治療終了。同時に心臓に貫手が刺さり、引き抜く。脳が破壊されなければ、既に全身に巡っている血液のお陰で数十秒は動ける。生死をかけた一撃。腹部に致命傷。これ以上の出血は生死に関わる。やむを得ず治療。息も絶え絶えながらアリシアが悪態をつく。
「無様ね……私はあなたみたいな汚され方はしなかった……内側から見て……お笑い草だった……あなたの……泣き叫ぶ姿」
「自分から……身体を売ったあんたにだけは……言われたくない……本当に……汚らわしい女。ヨースケが知ったら……きっとあなたから離れていくでしょう……売女め」
恐らく今の言葉は同じ肉体を持つ人間としての言葉だろう。パートナーとなる人物が佐伯であることがどうにもアリスは嫌いらしい。アリシアはそこがどうにも引っ掛かった。
「……どうしてそんなにヨースケが気にくわない?」
「狂っているから」
「……そう」
アリシアは決意を再び固める。構えが変わった。アリスも再び構え直す。
「アリシア、あなたが勝手にアイツと会ったこと、忘れてないから」
「隙を見せたあんたが悪い」
二人の間に静寂が流れる。アリシアが先に仕掛けた。下半身のステータスを瞬間的に最大限まで向上させた突進。アリスが知らない技術。しかしアリスもまた、アリシアの知らない技術を持ち出す。
「……ここだ」
アリスは左足で軽くタップする。刹那、二人の脳内に内部構造剥き出しのアナログ時計のイメージが現れた。その時計は、まるで定められた事象であるかの様に停止した。
「カリーナ姉さんを止めるために使った力、当の姉さんには無効化され、挙げ句自分が食らうことになった気分はいかが?アリシア」
アリシアの拳は、アリスの眼前で停止していた。アリシアは目線だけ動かすことしかできない。意識はあるようだった。
アリスは舞台役者めいて大袈裟に動き回る。
「あら失礼、あなた今喋れなかったわね。でもあなたがいけないのよ?力の『使い所』をいつも私に任せていたんだから。こういう芸をちゃんと使いこなせないアリシアの問題じゃない」
アリスはひび割れた空間の破片を拾い上げ、手で弄ぶ。
「私とあなたの損傷率がこの空間に反映されている。しかも損傷率は肉体ではなく心の方。殴り合うたび、互いの心を削りあう……悲しいわね。まさに『時限爆弾』。でも、それももうお仕舞い」
アリスはアリシアの眼前目掛けて破片を投げつける。恐怖心に支配さら、絶望にうちひしがれる顔を見るためだけに、彼女の眼前で停止させた。
「さようなら、人生最初の元友人」
アリスは左足で軽くタップした。アナログ時計が時を刻み始めた。
「……なんで」
「……ゴホッ!!ゴホッゴホッ!!……ガハッ!!……ハァハァハァ」
「なんで足掻く!?」
アリシアは喉に刺さった破片を抜き出す。喉からヒューヒューと風が抜ける音がし、喋ることすら困難だが、それでもアリシアは返答する。
「ヨースケ……が……生き……てる」
アリスは怒りに満ちた表情で叫ぶ。
「お前の知ってるアイツはもういない!!お前のせいで姉さんが記憶を封印した!!父さんや兄さん達の実験のせいで自分から心を壊した!!人間性を捨て去ったんだよ、生きるために!!お前の事なんてこれっぽっちも覚えてないぞアイツは!!ヨースケに残された道は破滅しかない!!ジヤヴォールが協力してるのは、アイツが必ず『堕ちる』から!それをわかってるの!?」
アリシアは目に涙をためながら答える。
「わかってるよ……全部……!!でも約束したんだ……アイツのわがままを……『聞いてやる』……って!!」
「その約束を、ヨースケは、覚えていないって……言ってるんだ!!」
アリスは、再び時を止める。
だが今回は違った。
「例え彼が覚えていなくとも、地獄の果てでも、私は彼の側に、寄り添い続けるんだ」
アリシアも動けている。
「もう……動くな……!!」
「ゴチャゴチャうるさいぞ……私はヨースケが大好き!!それの何がいけない!?僻みか!?人の恋路に口出しするな引き込もり女!!」
いつの間にかアリシアの喉の傷が治っていた。アリスが震える手でアリシアの喉を指差す。
「……仕組んでおいた。未来を見据えるのは、得意だから」
時は止まっていなかった。アリスの停止開始と同時にアリシアによって解除されたのだ。しかも、あらかじめ。治療魔術も、同様のタイミングで発動されるように仕組まれていた。
アリスはアリシアの眼帯を指差す。
「でもあなたは……使えないじゃない!」
「忘れたの?私達が違うのは『魂』だけ。身体と魂に依存している『左目の力』は、私でも身体からのルートで使える」
アリスはそれを聞き、自らの左目をまぶたを切り、失明させずに開かなくさせる。
「これで満足?」
「えぇ、面白いほど『予測通りの』動きでね」
アリスの左目が『勝手に』治療された。
「今しか見てないあなたに、私は負けない」
「アリシアァァ……!!」
アリスは更に力を解放していく。アリシアも流石にその危険性に気づき、手を伸ばす。
「アリスやめ」
時が止まった。
アリスは悠然と近づき、アリシアの首根っこをつかみあげる。
「知ってるよ『併用』の危険性くらい。でもあなたがヒントをくれたんじゃない。『同じ身体』だって」
時の止まった空間が、歪んでいく。アリシアの左足が歪みに呑まれる。アリスの右腕が歪みに呑まれる。痛みはない。無いがゆえに、不快感がつきまとう。
「あなたも道連れよ、アリシア」
停止を解除。
歪んでいた空間は、世界からの補正を受けて消失した。当然、そこにあったアリス達の腕も消える。治療は不可能、『無いこと』になっているのだから。片腕を失いながらも、笑顔のアリス。
「ざまぁみろ。今をおろそかにした結果だ」
しかも今回は互いの負傷がリンクされている。アリスにあるはずの左足と、アリシアにあるはずの右腕が、動かなかった。
そんな状態でもアリスは空間を湾曲させ、アリシアを見下すために立ち上がる。
「訂正するわ、アリシア。私はヨースケが嫌いなんじゃない、『アリシアが好きな』、『アリシアを好きな』、ヨースケが大っ嫌い!!人の恋路に口出し?私の『身体』だ!!」
アリシアは眼帯を無造作に外し、使えぬ左目も見開いてアリスを睨む。
「それでも私の『心』だ!!誰にも奪わせない……壊させない!!」
「じゃあ私が壊してやるよアリシアァァ……」
ほぼ同時に頭を押さえる。後遺症。それも数回分の。他者の記憶に呑まれるな。受け入れろ。殺意だ。殺意を滲ませろ。自らの殺意が維持できないなら、他者の殺意を使えばいい。アリスとアリシアは、目の前の『自分』に殺意を向けた。
「『アリシア』!!」
「『アリス』!!」
もう思想や好みなんてどうでもいい。目の前の奴が嫌い、それが十分殺しあう理由だ。プライドなんて捨てろ、女性らしい美しさなど客観的評価でしかない、泥仕合上等。私は今、殺しあいをしているんだ。観客?すっこんでろゴミカス野郎。
アリシアとアリスは失った部位による戦闘力低下を補うため、左目の力を最大限利用する。空間を歪め、殴った『ことにする』。この時間に、ダメージを与える『ようにする』。過剰な負担はすぐに波及し、真っ暗な空間はどんどん崩壊していき、破片が二人に降り注ぐ。
同時に破片をキャッチし、投げつける。空間を歪め、互いの眼前に出現するようにする。時間停止。軽やかな身のこなしで回避、と同時に停止解除。直後、破片のあった空間が消失した。破片を起点にし、『空間湾曲』を発動したのだ。
ゼロ距離。損傷が激しすぎるせいで、もうどっちがどっちだからわからない。私は『アリス』?それとも『アリシア』?この痛み、記憶は確かに『アリス』だ。いや待て、目の前に力を使っている『もう一人』がいるじゃないか。どっちだ?
「……馬鹿だなぁ、私」
拳を振るう。私は『アリシア』だ。あんな大事なことを忘れていたじゃないか。外見とか、そういうことじゃない。絶対に忘れてはいけない記憶があった。アリシアは鈍化した時間の中でアリスを見る。哀しそうな表情だった。あぁ、彼女も迷っているのね。……ごめんなさい。
アリスの拳が、アリシアの腹を貫いた。
アリスは引き抜こうとするが、アリシアは固定し、さらに押し込む。
「ひ、ひぃぃぃ!!」
自分殺し。アリスはその事実に気づいた。あまりに意識が混濁したせいで、どちらがどちらかわからなくなってしまった。その結果、急に正気に戻った瞬間自分がどちらだったか考えはじめてしまい、自分で自分を殺した感覚に陥ったのだ。
アリシアは違う。口から血反吐を吐くも、手で飛び散らないように押さえながらアリスへと近づく。近くて遠い一歩。地面を踏みしめる度にアリシアの身体が悲鳴を上げていく。胃が破壊され、腎機能が停止する。肺での酸素と二酸化炭素の交換が上手くいかない。辛うじて背骨が生き残っているものの、肋骨の行方はわからない。
そんなこと、アリシアには関係なかった。殺意は必要ない。今大事なのは痛みでも悲しみでもない。忘れていた記憶。怒りに身を任せ、自分勝手に生きてきたせいで忘れていた記憶。なんでこんな大事なこと、どうして忘れていたんだ?
アリシアは怯えるアリスを優しく抱き締める。『あの時』を思いだす。自分がやられたように、彼女にやるのだ。
「……アリス、喧嘩したあとは、どうすればいいの?」
……思い出した。遥か昔、アリスとアリシアのどちらが表に出ているかはっきりと区別がついていなかった頃の話。どちらがメインとなっているか、明確に見分けていた人がいた。佐伯やマリー、自分自身よりも大事な人。あぁ、どうしてあんなに大事な事を忘れていたのか。
「アリシアいい?アリスもちゃんと聞いてね。……好きなだけ喧嘩しなさい。でもね、喧嘩したあとは必ず」
「……仲直り」
アリスは、アリシアを抱き締め返した。
「あ……あぁ……!!……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
泣きじゃくるアリスの背中を優しく撫でながらアリシアも涙を流す。
「私の方こそ……ごめんなさい……あなたも苦しかったんだよね」
「ううん……アリシアに比べたら……どうってこと……!!」
アリスは慌ててアリシアから離れ、すぐさま治療魔術をかける。しかしすでに体力がほとんど残っていないアリスが使う魔術は微弱な効果しかなく、『魔術耐性』を持つアリシアの身体はそれをさらに弱める。
「……クソ!!速く治せよ私!!」
「慌て……ないで……アリス。……深呼吸よ」
出来るわけがない。『親友』が、『私』が、目の前で死にかけているというのに落ち着けるわけがない。
「……そうだ。初めてだけど、やるしかない」
アリスは自分に残る力を最大解放する。
「ごめんアリシア、しばらく眠っちゃうかもしれない」
アリシアは笑顔で目を閉じつつ優しく頷く。
「大丈夫……一緒よ」
アリスもアリシアも、散々反らしてきたものがある。今だの未来だのと話していたのも、全てはそこから目を反らしたいから。そういう話をするのは、しっかり『それ』を受け入れてからだ。
アリスは意識を集中する。決して記憶も引き継いではいけない。全てが無に帰してしまう。あの人の言葉の真意、今ならわかる。
「……力の使い所って、こういうことだったのね。母さん」
アリシアは目を覚ます。視界には僅かに雲のある青空と木々達が生い茂っていた。……そう、まるで微かに記憶に残っている、家族で出掛けたあの場所のように。その記憶は、幼かったアリシアとアリスにとっては数少ない良い思い出のひとつ。具体的な内容は思い出せなくとも、家族全員が楽しく笑っていたのだけは覚えている。
次に自身の肉体に気づく。全身ボロボロであるが、致命的な痛みはない。あるとしたら……上で横たわっているもう一人の重みくらいだ。
「……かわいい」
アリシアは穏やかな顔で眠るアリスの頬をそっと撫でる。柔らかい感触。痛んではいてもサラサラとした髪。自分で触ってもわからないその感触が、今はとても心地よい。
アリスの頭を撫で、アリシアは再び眠りについた。時間はたっぷりあるのだ、少しくらい眠りこけてもバチは当たらないだろう。
唐突にアリスは目を覚ます。慌てて起き上がり、アリシアの顔を見る。擦り傷や打撲の跡は残っているが、致命傷はない。『過去』データのダウンロードは成功したのだ。
「……よかったぁ」
アリスはその場で仰向けになる。寝たとはいえ、もう立ち上がる気力はなかった。
「……なんか疲れちゃった」
「私も」
いつの間にかアリシアも目を覚ましていた。アリスは特に驚かずに尋ねる。
「アリシア、まだ怒ってる?」
「馬鹿。もう喧嘩は終わり。……長い長い喧嘩のね」
「アリシアはいつ思い出したの?母さんとの会話」
アリシアは少し考えたあとに答える。
「あなたの記憶と入り交じって、少し経ってから。やっと『肉体』の記憶が手に入った。そこで気づいたの。全く同じ時間にある、別な記憶があること」
アリシア及びアリスにカリーナが理不尽な暴力を振るい、アリシアがその場にあったナイフで咄嗟にカリーナの頬に傷をつけたあの日。母『アンジェリカ』、通称『アンジェ』は父ホルストと共にその場に一足遅れてやって来た。アンジェはラインハルト達から詳しい事情を聞き、号泣しながらアリシアとカリーナを抱き締めた。力強くも、優しい抱き締めだった。
アンジェは最初にカリーナに言った。
「カリーナ、あなたが歩もうとしている道は決して優しさだけじゃ生き残れないことはわかってる。でもね、感情に任せて動いては駄目。『自分がどこに立っているのか』、しっかり見極めなさい」
流石のカリーナも、あまりに悲しそうな顔をして自分を見るアンジェを見て、涙を流した。途切れることのない愛を注いでくれている母の悲しげな表情が、カリーナの心を深く抉ったのだった。その日からカリーナは、理性と野生を併せ持つようになった。
続けてアンジェはアリシア及びアリスに語りかける。
「アリシアいい?アリスもちゃんと聞いてね……好きなだけ喧嘩しなさい。でもね、喧嘩がしたあとは必ず仲直りすること。いがみあって終わり、なんてことは絶対に駄目。平和が一番なんて事、私は言えないけど……みんな、ハッピーエンドが大好きだから!!」
アリスは自嘲的な笑みを浮かべる。
「ハッピーエンドか……読んでもらった絵本もほとんどハッピーエンドだったよね。母さん元気かなぁ」
「ラインハルト兄さんの子供がいるんだし、きっと元気でしょ」
「だよね、母さん子供大好きだからね。というか私達もおばさんになったのか。……アリシアはどうなの?」
「それ今聞く?」
恥ずかしがるアリシアを尻目にアリスは言う。
「興味本意よ。同じ身体を持つ身として、しっかり把握しておきたいの。私にも相手を選ぶ権利、あるでしょ」
「まぁ……将来的には?」
アリスはニヤリと笑う。
「相手はヨースケ?」
返答はなかった。
沈黙をアリシアが破る。
「そういうアリスはどうなの」
「母さんみたいになれる自信はないな……」
「大丈夫よ、私がいるもん!」
「……ハハッ」
「……フフフッ」
「「ハハハハハハハ!!!!」」
アリシアとアリスはうつ伏せになって手を枕代わりにし、互いを見る。
「ねぇアリス」
「なに?」
「大好き!!!!」
「私も大好き!!!!」
好きなだけ傷つけばいい。好きなだけ対立すればいい。好きなだけ悲しめばいい。好きなだけ壊せばいい。でも最後は必ずハッピーエンド。過去を受け入れ、今を必死に生き、未来へと向かう。それが、私達の答えだ。
きっと一人では険しい道のりなのだろう。でも、私と彼女なら絶対乗り越えられる。もし、他にその道を共に歩む人がいるのだとしたら、私達は喜んで協力を頼み、喜んで手を貸そう。
二人三脚なんて物で縛る必要なんてどこにもない。思い思いの歩き方でいい。それでも時折つまずいたり、立ち止まったりするかもしれない。その時は同じ様に立ち止まったり、戻ったりすればいい。その為の『力』なのだから。
ここからまた、ゆっくり歩き始めよう。『私』と『私』の二人で。




