本など読めなくたって死にはしない
ライトノベルとは何か?
小説を書き出して以来、この問いをずっと考えていたが、小説とライトノベルの違いなど、線引きするには、あまりにも抽象的過ぎる物のような気がしていた。
口語体で書かれた読みやすい話とも言われているが、文章であるならば、読みやすい方がよいに決まっている。言葉の選び方、それも小説の一部でしかないはずである。
ならば、会話文と説明で構成され、過度な描写や比喩を控えた話なのか、と問われれば、それもまた違うのであろう。漫画のように会話で状況を説明してしまう説明キャラがいたとしても、説明つっこむをするキャラがいても、小説とよべる。いや、むしろかなりの文学作品に登場している筈だ。
ならば、比喩や独特の言いましを使えば、小説になるのか?
そうではない。
どれだけ凝った比喩を使った所でライトノベルはライトノベルで、使わなくとも小説は小説である。
比喩とは足りない表現方法を補うための技術であるからだ。
この二つを分ける明確な線など無いのではないのか?
しかし、読めば読むほどに、明らかな違いが出て来るのは、確かだった。
表現方法や登場人物の言い回し、年齢、性別、それらを幾ら比べようとも、表面的な違いでしかなく、答え等出る筈が無いのだ。
例えるなら、水彩画と油絵、どちらが芸術的であるかと、考えるに等しい。
そのどちらでも、美人も書ければ、美しい風景も書ける。
だが、それこそが答えだった。
ゲルニカか、落書きか、それだけの事だった。
物語を書く上で、テーマがないのがライトノベル。
ただ、それだけの事だったのだ。
このテーマと言うものは実はかなり厄介な物であるのだが。
実際の作品を上げて解説していくことは簡単だが、どうも、利用規約に引っかかるらしいので省く事にする。
しかし、物語を書いていれば一度や二度は、経験したことがあるであろう。
登場人物たちが勝手に話だし、動き出し、物語が進んでいく感覚を。
それは、テーマが無いからだ。
だからこそ、一人の登場人物に引っ張られる。
本が読めなくなったとは、こういう事なのか、とようやく理解することが出来た。
そもそも、読書は習うものであるが、これがいけない。
読書とはテーマを読み解くもの。
よく言う、『作者の気持ちを考える』と、いう奴だが、教科書に抜粋された数ページでそんな物が分かる筈が無い。
完結まで読んで、何となくわかる程度でしかない物を、それだけで、教えられると思ったのは何者なのであろうか。
故に、表面的な物語を追う読み方を身に着ける。
そうなると、華美な隠喩や、詩的な表現など、邪魔にしかならない。別の言葉に置き換えて書けばいいのだから。テーマの無い話でその様な物を使うのは、表現力の無さを言いまわす事でカーバーし、厳めしい雰囲気を作り出しているに過ぎない。
読み手は、それを読み解く必要もない。
好きに読めば、それでいいのだ、そのために物語があるのだから。
エッセイのパターンをいくつか書いてみようと思い作ってみましたがどうでしょうか?
もう少し分かりやすい物の方が良いのかと悩みましたが、
私の砂の国の『魔法』少女はテーマがあります。
しかし、作者がそこに居るウエブ小説で、そんなもの読み解く必要はないのですよね。
本人に聞けば喜んで答えてくれますし、
私の場合は、喜びすぎて長文で答えて長いって言われるのかもしれませんが。
もしかすると、誰かに尋ねてもらえるかもしれないので、
分かりやすく端的に答えれるように用意しておこう……。