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第9話 クラスメイトの反応

クラスにニューハーフが転入してきたら驚くでしょうね。それも可愛かったら、ちょっと人気者になりそう。そんなことを考えました。

如月常葉です。


今、担任の教師(若い女性でした。ラッキー。)と一緒に教室に向かって歩いています。


小川涼音先生です。


若いだけでなく、スタイルもよくて、モテそうなタイプ。


もしかしたら、朝陽もあこがれてるのかな。


私は今日が初対面ではありません。


数日前に、放課後にこの学校に来て先生に会ってます。


でも、そのときは、地味モード。ほかの生徒に注目されないように、髪の毛は後ろで束ね、メガネをかけ、

パンツ系のファッションで来ました。

一応ジャケットを着て、フォーマルっぽいかっこで訪問したのです。


その先生は、今日の制服姿に驚いたようです。


「私、学生の時に、新宿でアルバイトしてて、可愛いニューハーフ見たことあるけど、

常葉ちゃんのレベルは次元が違う。すごい。

女の子にしか見えない。

このレベルなら、うちの生徒はみんな認めると思うよ。」


けっこう、ざっくばらんな話をする先生です。

親しみやすい感じかな。


教室に入ると、それまでざわめいていたのが、一瞬にしてシーンとなります。


みんな私を見ています。


けっこう、目を丸くして、驚いている感じでした。


校内で会った3人組の女の子と同じ目でした。


見渡すと、軽く手を挙げて合図する男子生徒がいました。

朝陽です。よかったー。ちゃんといた。当たり前だけど。


私は、先生の紹介のあと簡単に自己紹介をします。


「えーっと、如月常葉です。

性別も、今後の治療予定、手術予定も皆さん知ってますよね? 事前説明があったと思います。

そういうことなんです。

そんな私ですが、

よろしかったら、仲良くしてください。

私のことについては、そこに座っている高木朝陽くんが詳しいので、聴いてもらってもかまいません。

とにかく、よろしくお願いします。」


拍手が沸き起こりました。


「すげーっ、テレビに出てくるニューハーフより可愛いぞ。」

「声も女じゃないか?」

「かわいいっ!私友達になりたいっ。」

「ミニスカートがすごく似合う。足がすごくきれーっ!」

いろんな声が沸き起こる。


小川先生がその声を静めます。


「みんな落ち着いて。

如月さんについては、あらかじめ説明したように、普通の女の子として扱ってね。

それから、クラスや学校のことは、友達の高木君に案内してもらおうかな・・・」


その時、

「せんせーっ!お願いがありまーす。」と

朝、私を見かけて騒いだ3人組の女子で一番元気な女の子が立ち上がって声を出しました。

確か、草加さんかな?

進学校なのに珍しいギャル系だけど、ファッションだけやっている感じです。

一番スカートが短くて色っぽい。

けっこう美人で可愛さのある子でした。

でも、こういう目立つタイプは朝陽の好みではないんですよね。

私は何となく安心します。



草加さんは元気にハキハキと発言しました。


「如月さんについては女子に任せてください。

如月さん、どう見ても女の子です。

最初は男子と行動するより、私たち女子と行動する方が自然です。

私、お世話しますよー。」


すると、クラスの女子たちが、

「私も」「私も」と、次々声をあげます。


すごく嬉しくなりました。


男子たちも、

「そりゃそうだな。

あれだけかわいいと、女子に任せた方が問題がない。」と声が出てきます。


自分の仕事を奪われた朝陽が苦虫をつぶしたような顔をしてますが、すぐ表情が変わり、

ホッとしたような感じになります。

後は女子に任せるっていう表情です。


小川先生が、


「じゃあ、草加さん、あなたが、リーダーになって、如月さんが気持ちよく学校生活を

送れるように案内してね。頼んだわよ。」


「もちろんです。」ニコッと笑う草加さんでした。


そして、休み時間になると、私は女子たちに囲まれました。


定番の質問が次から次へと出てきます。


まずはお決まりの、

「いつから女の子になりたいと思ってたの?」


私はこの手の質問での模範解答をします。

そうでないと、いろいろ問題が発生するからです。

「物心がついたときかな。

ずーっと、体に違和感があったの。

なんか、心と体がちがうって。」


「やっぱりねーっ。」


模範解答でも、女の子はうれしそうです。


定番の質問は続きます。

「やっぱり、男の子が好きなんでしょう?好きな人はいるの?」


「もちろん、男性が好きです。

いまは、体が中途半端だから、特定の男性を好きにならないようにしてるけど。」


「そうなんだー。

やっぱりねーっ。」


また、模範解答にもかかわらず、女子たちは満足したようでした。


その後は、性転換に至る治療方法や性転換手術の具体的な方法について聴かれまくりました。


女子たちは興味津々で、私の話に食いついてはなれません。


放課後になると、私は部活のない女子たちと一緒にコーヒーショップに行くことになります。

おしゃべりがつきません。


私に一番興味ありそうな草加さんに加え、5人くらいが一緒に、行動しました。


話の内容はだんだん私の体や性のことより、普通の女子トークに移っていきます。


「服はどこで買ってる?」

「その髪型いいなあ。どこの美容院に行ってるの?」

みたいなノリです。


初めての女子としての高校生活は、すごくにぎやかなものになってしまいました。


クラスの女子はもう私を仲間として受け入れたみたいで、全く自然に話をしてくれます。

距離感も女子同志の雰囲気でした。

けっこう、ボディタッチしてくるので、最初は違和感がありましたが、

これが女子同志の距離感なんだと理解して、慣れることにしました。


別れ際に、何人かに聴かれました。


「朝は、高木君といっしょに登校してくるの?」


「そうだと思う。」


「いいんじゃない。お似合いだと思う。」


「そうかな。」


「うん、いい感じ。」


その意見に心があったかくなる私でした。


そして、家に帰る前に、朝陽の家に寄っていきます。


もう着替えた朝陽が部屋にいました。


「きょうはありがとう。助かったよ。」


「ふーっ、大事な初日を乗り切ったな。

それにしても、女子に好かれたなー。よかったよ。

俺も肩の荷がおりた。

男子たちは、全然話ができなくてがっかりしてたぞ。」


「男子とは、

少しづつ話をしていくよ。


帰りは女の子たちと一緒に行動することが多そうだけど、

朝は、毎日朝陽と一緒に通学したいな。


いい・・・かな?」


「お、おお。

家が近いし、いいよ。」


なんか、うれしいっ。


このまま彼氏にしちゃいたいなと思う私でした。


女装が似合う男子についてまたコメントします。

前回は身長が低い方がいいという話をしましたが、次に言えることは華奢な体格が有利ということです。特に肩幅が狭いと可愛く見えます。本物の女性である純女もそうですが、肩幅が狭いと、男性はなんとなく抱き寄せたくなります。肩幅の広い女性にはそういう気がおきません。

そして、肩幅に連動するのですが、胸囲も小さいほうがいいですね。

普通の男性は80センチ以上が普通です。でも、女子のおっぱいを除いた胸囲はそれより10センチくらい短い。

実際におっぱいは外せないのでアンダーバストという胸囲より下の部分で比較するとはやはり男性より10センチ以上短いのが女性。

だから、女装をしたい男性にとって、胸囲が少しでも女性に近いというのはすごく有利なことになりますね。


しかしながら、ウエストが女性並みに細いという男性はいても、肩幅とアンダーバストが女性並みってほとんどいません。

いたら、女装がすごく似合ってしまうでしょう。


普通の男性はどうしても肩幅が大きいので、ウエストだけ細いと逆三角形になり、あまり色っぽくなくなります。


もし、肩幅やアンダーバストを女性並みにしようとするなら、小学校高学年くらいからはスポーツをやらない方がいいかもです。

体を鍛えると骨格が大きくなると思います。

女性ホルモンの投与や睾丸摘出も小学生高学年くらいからすれば、骨格の変化を防げるのかもしれないですね。医学的には問題ありありでしょうけど。

まあ、骨格を華奢にするというのはなかなか難しいことだとは思います。

結局は素質かなあ。

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