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第8話 登校初日

可愛い女の子と登校したら目立ちますよねー

朝陽の気持ちになっていただくと面白いかも。

朝陽です。



10月初日になった。


9月は彼女が出来る目処が全くできなかった俺だが、気持ちは高揚している。


理由は…



学校に行くのに、いつも通り駅に向かっているのだが、いつものように一人で歩いているのではない。


隣には、新しい女子制服に体を包んだ超かわいい同じ高校の1年生が歩いている。


正直言って、ウキウキドキドキだ。


もちろん、隣にいるのは、如月常葉、俺の友人である。


今日から、俺が通う高校に転校し、一緒に朝通学することになった。


俺が家を出発する少し前に、やってきて、一緒に出発した。


驚いた。


夏休みに初めてデートの真似事をした時も驚いたが、制服姿の可愛さはそれ以上だ。

しかもだ。

初めて着るのに、かなりこなれている。


スカートを少し巻いて短くしているのには驚いた。

おしゃれな女子高生っぽい感じなのだ。


お姉さんに教わって、いろいろ練習したと思われる。


初めての女子通学とは思えない感じの自然さだ。


「どうかな?おかしくないかな?」


「よく似合っているよ。可愛い・・・と思う。」


「そう?・・・よかった。」


出発の時に居合わせた妹(出発時間は俺よりちょっと遅い)も、

「すごーい、うちの高校にこんなかわいい子いないよ!」

なんて叫び声上げていた。

(俺も、うちの学校でもいないよと言いたかったが、

ちょっと抑えた。)


妹は「今度、学校帰りに一緒にケーキでも食べに行きましょうよ。」などと誘っていた。


うちの母親も、

「ほんと、可愛い。うちのお嫁さんに迎えたい。」なんて、何気にすごいことを

言っていた。


歩きながら、俺は心配になって、声をかける。


「そのミニスカだと、かなり危ないぞ。階段とか、エスカレーターとか覗かれないようにしろよ。」


「見せパン履いているし、お姉ちゃんと外出して、いろいろ試したから大丈夫。」


「とはいっても、何があるかわからなから、心配だよ。」


俺は、他人事とは思えなかった。

なぜか、常葉のスカートの中を守りたい気がした。

誰にも見せたくなかった。

見せパンを履いていてもだ。


「ありがとう、気をつける。

階段とか、エスカレーターでは私の後ろに立ってね。」


「おお。」


流れるようなロングヘアにはため息がでる。


夏服のスカートに白のブラウスにリボン。

飛び切り可愛い女子高生にしか見えない。

ああ、でも、股間にはまだついているし、胸もペッちゃんこなんだよなあ。

嘘みたいだ。

複雑な気分だ。


それにしても緊張してきた。


一週間ほど前に、常葉のことは、学校側が全校生徒に説明している。


女性になろうとしている男子が転校してくるので、対応法について、

教師の方から一斉に指導があったのだ。


「差別的な発言をしないように。」

「女性と同じように扱うように。」

など、こまかい指導である。

今時、性的少数派を知らないという生徒はいなかったので、混乱はなかった。


うちのクラスでは、加えて、このクラスに入ってくるという説明があった。

おまけに、俺とは友人であるという情報も提供された。


俺は、それ以来、いろいろ聴かれて大変だった。


どんな容姿をしているのか?と当然聴かれる。


予想していたので、スマホに入っている夏にデートした時の写真で、

常葉が一人で写っている写真を見せる。


男子も、女子も大興奮だ。


「うそだろ、こいつ男に見えないぞ。えらく可愛いっ。

アイドルで、こんな感じの子いなかったか?」

と可愛い子に目のない男子。


「うそっ、この子男の子なの?

人類の神秘だよ。

こんなに可愛いなら私、友達になりたいっ!」

と、美形に目がない女子。


「あのさ、性転換の治療中って、どうなの?

おっぱいとか膨らんでるの。

まだついているの?」

と、スケベな男子。


「ところで、高木(朝陽)君は、ただのお友達なの?

もしかして恋人だったりして。

追っかけて、うちの学校に転校してきたんじゃない?」

と腐女子っぽい目で喜ぶ女子。


その質問一つ一つに回答をしていく俺。


クラスでは、こういう意見で統一されていく。


転校してくる性転換を目指す男子は、


1 相当可愛いみたいだ。でも実物を見ないとわからない。やはり男なんだから、写真の可愛さから

  そうとう割引した容姿と思った方がいいだろう。

  でも、かなり興味深い。

2 体はホルモン治療を開始したばかりで、まだ男性の体から変わっていない。でも、そのうち、オッパイ  が大きくなって、お尻が大きくなって、腰にくびれができていく。体も顔も時間をかけて女性化してい  くと思われる。股間は男性器がついているが、高校にいる間に性転換手術で女性器に作り変える予定で  ある。すごい。

3 「高木朝陽」とは友人ということだけど、怪しい。それ以上の関係ではないか?その方が面白い。

  もしかしたら、高木は本物の女性より、ニューハーフの方が好きなんじゃないか?

4 とにかく親切にしよう。面倒をみてあげよう。


特に、女子は性転換を目指す男子という見たこともない人間に会えることに盛り上がっていた。

テレビやネットで見かけても、実物は見たことがないのだ。

興奮していた。

それに、生まれつきの女子として、いろいろ教えてあげなきゃという正義感というか親切心が女子の間に沸き起こっていた。



さて、

俺と常葉は電車に乗って、乗り換えを一回して、通学する高校がある駅で降りる。


電車の中でもけっこう注目を浴びていたような気がしたが、電車を降りると、露骨に注目される。


正確に言うと注目されるのは俺ではない。俺の隣を歩く常葉だ。


(誰?見たことない?可愛いぞ)


(あの子可愛いっ!えーっ、あんな子いたっけ?)


そんな視線をいっぱい感じた。


冷静な生徒だったら、本日から通学する女装した男子生徒ではないか?と思い起こすんだろうけど、

あまりにも可愛くて、男子なんて発想をするやつはいない。


でも、学校に到着して、校内で同じくクラスの女子3名と会ったときに


女子たちが俺たちを見て固まってしまっていた。


(ええーっ、まさか?)という顔だった。


俺はたまらず紹介をした。

「あ、草加さん、山崎さん、佐久間さん、

こいつが転校生の如月だ。

これから職員室に連れていく。

ホームルームの時に先生と一緒に来ると思うからよろしくな。」


「初めまして、如月常葉です。

よろしくお願いします。」

ぺこっと笑顔で、挨拶する常葉。


数秒間、目を丸くして黙ってしまった3人だったが、

そのあと、ダムが決壊したみたいに騒ぎ出した。


「きゃーっ!!かわいいーっ!うそーっ!!」


「顔ちっちゃいし、肩幅狭くて、足も細い、きれーっ!」


「髪の毛すごくきれーっ、地毛なのーっ?」


まるで、アイドルに出くわした素人娘みたいな騒ぎ方だった。


周囲では何だ何だと、注目する生徒が増え始めた。


「やべーっ、常葉行くぞ!」


おれは上履きに履き替えた常葉の手を握り、職員室に引っ張っていく。


後ろでは、騒ぎが続いていた。


現実にはどんな男性が女装に向いているんでしょうか。

今回から、

いっぱいニューハーフや男の娘を見てきた私が独断と偏見で意見を言います。


まずは、小柄であることが大事だと思います。


具体的には身長が160センチ以下が望ましい。


できれば身長155センチくらいだと可愛いんですが、

男子だと、どうしても160センチ以上にはなってしまいますね。


身長が160センチくらいの男性って高校1年生くらいだと学年に7~8人くらいはいそうです。

少子高齢化で、最近はどうかわからないけど。


女子の平均身長ってやっぱり158センチから162センチくらいだから、そのくらいの身長だと自然に感じます。


それに、ヒールのある靴を履いたりすると、ヒールって5センチくらいはあるから、

身長が165センチあると170センチになっちゃうんで、

やっぱり160センチ以下が望ましいんです。


女装が似合う男子とは?次回以降も続けます。

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