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第2話 本格的に女の子のかっこしてみよう。

女装が似合う男性って、素質が大きいですね。背が低いことと華奢なことが第一です。どんなにきれいな顔でも、身長が165センチ以上あると、ちょっとでかい感じになってしまいます。

顔が小さくて、肩幅が狭い体型であることは大事ですね。背が低くても、がっちり体型だったりすると、可愛くみえません。

この物語のヒロインは女装が似合う要素をすべて持っているという前提です。

俺は、如月常葉きさらぎとこは


高校1年生の男子だ。


アニメとマンガとコスプレを愛するオタク少年だ。


俺は、よく、女の子と間違われる。名前も中性的だが、それだけではない。


小柄で華奢な上に、可愛らしい顔で、かつ髪の毛を長く伸ばしているからである。


普段、メガネを掛けて、髪の毛を後ろで束ねているので、やや可愛らしさは薄れてはいるものの

女子に見えてしまう容姿なのだ。


もし、髪の毛をおろしてメガネを取ると、完全に可愛い女の子になってしまうような気もする。

まあ、おろすと髪の毛ボサボサになりそうだからやらないけど。

俺の髪は伸ばしっぱなしの髪でキチンとカットしたことないんだ。


なんで、髪の毛を伸ばしているかって?


それは、大好きなアニメ&ゲームのキャラが長髪の男性だからだ。

そのキャラは男性で、長い髪の毛を後ろで束ねているという容姿なのだ。

しかもメガネをかけている。


俺は目が悪くないのだが、キャラを忠実に再現するためにメガネを常用しているという次第だ。


ちなみに、制服を着ているときはやはり男子制服なので、あまり間違われることはない。

男装した女子?という目で見られることはたまにあるが、基本的には女の子みたいな男子として見られる。



私服で外出のときである。

完全に女子と思われるのは。


男子トイレに入るとギョッととされることが多いので、最近は女子トイレに入ってしまうことがある。


女子トイレではなんにも言われない。

なんか平和だ。


そんな俺に家族がアドバイスをするようになった。


「女の子のカッコしてみない?」


ジーパンにカジュアルシャツでも、女子に見えてしまう俺が本格的に女子のカッコをしてみたら

どうなるのだろうか?家族、特に母親と姉はワクワクしながら俺を誘う。

母は、常葉は女の子になったほうが自然だと思うって言うし、姉は妹が前から欲しかったから

女の子になってよ、なんて言う。

父親も、おもしろいからいいんじゃないかと無責任なことを言う。


実は、俺も、やってみようかな?なんて思い始めていた。


長い髪の毛を美容室できれいな形に整えて、束ねないでおろしてみたい。

メガネを掛けないで、メイクをしてみたい。

可愛らしいブラウスやニットをきて、ヒラヒラしたスカートを履いてみたい。


ヒールのある靴を履いてみたい。


そして、ちょっと恥ずかしいけど、女性の下着を身に着けてみたい。


胸の膨らみが出るようにしたい。


なんて、考えるようになってしまった。


どこまで本物の女子に見えるか?可愛くなれるか?チャレンジしてみたいと好奇心がわいてきて止まらないのだ。


そりゃ、変態だ。

健全な少年ならそんなこと思わないはずだ。

と避難されそうなんだが、一度沸き起こった好奇心は抑えられなかった。


ちなみに、俺は性的にはノーマルだと思っている。

別に男が好きなわけではない。

ふつうに女の子が好きだ。

なのに、女の子のカッコがしたいと思うのはどうなんだろう?とちょっとは疑問に感じるのだが、

好奇心と自分の素質というか才能を確かめてみたいという気持ちが勝るのである。


そんな時だった、中学のときのオタク仲間の高木朝陽に会ったのは。


6月の半ばだった。


本格的に女装して、デートしてみないかと誘ってきたのには驚いた。


別に、俺はホモじゃないから、朝陽のことを恋愛対象としては見ていない。


朝陽もその場のノリで言ったのだろう。


でも、その発言は俺のためらいを突き崩す強力なきっかけとなった。


よし、本格的に女装してみようかな。家族に相談してみようと思ったのだ。


朝陽と会ったその日の夜、家族に俺は話してみた。


本格的に女装してみたい。

中学のときの友人の朝陽とデートしてみたいと話をすると、両親も姉も大いに盛り上がった。


話し合いは以下のように進んだ。


大学生である姉の一葉かずはが言う。

「まずは、髪の毛ね。その長い髪の毛を女の子っぽい髪型に整えましょう。おろしたときに可愛いロングヘアになるように。」


母親の木葉このはが言う。

「せっかくだから、かわいいお洋服そろえなきゃね。下着も買わなきゃ。」


父親の光一もノリノリだ。

「女の子なら、カバンや靴、財布もかわいいもんが必要だろう。揃えてやるよ。」


母はさらに、「部屋のインテリアも女の子っぽくしなきゃね。ベッドのカバーとか、カーテンとか女の子っぽくして、それから、家にいるときはいつも女の子のかっこをしてね。もちろん休日の外出も。女の子でいる時間が長いほど、女の子っぽい仕草ができるはずよ。」と言う。


姉も加える。「休みの日は一緒にでかけようね。ヒールのある靴を履いて歩きまわろうよ。

女の子のかっこで歩くの大変だけど慣れないと。

うーん、デートをするとしたら、夏休みにはいってからね。

約1ヶ月はトレーニングよ。」


最後に父が言う。

「高木くんは確か中学のときに、何回か遊びに来たな。なかなかいいやつだった。

デートしたら、最後に家に寄りなさい。ウチでごちそうしよう。そうだ、ウチに泊まってもいいぞ。」


「それなら、ごちそう用意するね。」母親がフォローする。


話の展開に驚く俺だったが、これは面白そうだと思った。

どこまで可愛らしくなれるか、チャレンジだ。と決心する。


そのあと、母親が、「こうなったらホルモン治療して、性転換めざさなきゃね。」

と俺に声をかけ、

「きゃあ、おっぱいつくらないとね。常葉も。」と姉が悪乗りする。

父親も「女の子二人になると楽しそうだな。よし、金は出すぞ。」

みたいなことを言ってきた。


俺は、「それもありかもね。」なんて、軽いノリで答える。

ちょっと、女の子になってもいいかななんて、思い始めていた。

本気じゃなかったけど。


そして、次の週くらいから生活習慣が変わった。


まず、部屋のインテリアが変わった。

カーテン、ベッド、家具が姉と同様、女子っぽいものに変えられた。

ドレッサーが入った。


休みには家族と買い物に出かけて、かわいい服や下着、靴、カバン、化粧品などをひととおり揃えた。

姉からはいらないものももらった。


そして、姉には美容室に連れて行かれる。


長い髪ではあったが下ろすとあまりきれいではない髪を縮毛矯正やカット技術で今風の可愛らしいロングヘアに整えてもらう。


美容師は俺のことを全く男性と気づかなかった。


また、話し方や仕草もいろいろ訓練を受ける。大学生の姉が先生だ。


もともと女っぽい俺だったので、一人称を「私」に変えるだけでかなり変わった。


家にいるときと、休日の外出はすべて女子モードになった。



家にいるときは髪の毛を束ねず、常におろすようにする。

いろいろ邪魔であったが(特に食事のときとか)、なんとか慣れるようにした。

下着も寝てるときも女性のものを身につけるようにした。

最初は違和感がすごくあったが、そのうち慣れていく。自分の対応力には驚いた。

ただし、男モードのときは、無理して男っぽくしないと、変な行動をしてしまいそうだった。


そして、休日に外出したときのトイレについてはすべて女子トイレの利用となる。


夏休みが近づいた7月の半ばに、俺は朝陽に連絡した。


「デートしてみない?」とメールを送り、ついに誘ったのだ。

ニューハーフのインタビューとか見ると、女装については、家族の大反対とか、家出とかが多いですね。でも、ネットニュース何かをみると、小学校の時から母親が応援しているというケースもあったりして、多様化しているみたいです。

この物語では、家族が女装を応援するという理想的な話にしました。しかも、性転換も勧めるという展開です。ありえないけど、物語ですから、やりたい放題です。

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