常識を知ろう
635年19月24日???にて
今さっき常識の記憶を読み取ったわけだが、ふむ
1,この大陸の名前はキュール大陸 んで国の名前はグラン帝国 グランの血統の王が治めている
2,お金の単位はエニ 100エニでリンゴ一個ぐらい
ここまでは特に使いそうもない知識だ。
ってか飛ばそう。だけど問題はこれからだ
3,今いる場所はギニール砦 ある人類の敵と戦う施設
特にここは最前線で一番敵と戦うことが多い
4,人類の敵とは魔獣。35年前、600年に突如現れた
5,魔獣は一匹で兵士5人に相当する強さで生態は不明。主食不明。
なぜか人間を襲う。
迎撃手段は剣や槍。
飛び道具は効かない。
研究によると人間が触っていると効果が現れるみたいだが、まあよくわかっていない
6,魔獣は何体も倒すと倒した人の能力が上がる。
筋力、持久力などがあがっていて、噂では頭の回転も速くなる。
・・・ゲームじゃあるまいし。魔獣って・・・
しかもレベルアップ?みたいな機能まで・・・
魔法とかないのかな?
しかもこの砦は魔獣と戦う最前線基地だって
マジかよ・・・
まあなんとかなるかな。うん。大丈夫だ。うん。
よし次いこ次
えーと。今の所重要なのはこれぐらいかな。
シオンの給料とかどうでもいいし、彼女ももっとどうでもいい。しにさらせ。まったく。見せつけんなよ頼むから。
彼女いない歴=年齢の俺には刺激が強すぎて涙が出てくる
ってか世界の常識って彼女の有無も常識なの?
シオンの世界の常識ってそういうこと?
シオンの(生きてきた)世界の(シオン目線の)常識って事?
友達の名前とかもあったけど、まあそれは登場してからってことで
うーん。
あいつ−ヨミは成長しろーとか言ってたけど何すりゃいいんだろう。俺からシオンの中にいてできることってあるのか?
今シオン何やってんだろ見てみるか。
『ブオンッ』どわああああ
何!何が起きたの!!
剣!剣が目の前に!!
びびったー。死ぬかと思ったー
怖っ
ん?シオンが死んだら俺どーなんの?
ヨミ帰ってきたら聞いてみっか
「はあはあ・・・おりゃっ」
ガキンッ 軽く流される
「腰が入ってない。腕だけで振っても受け止められるだけ。体重を使え。」
うわー。優男相手に剣振ってる
確かこの人はここの魔獣と戦う第3隊に属してるサライさんだっけ。
隊というのは第1から第10まであって上から強い順に並んでいる
基本はこの10隊で魔獣の相手をする
シオンたち新兵扱いはまだ隊に入れてもらってない
だからシオンは魔獣とはまだ戦ったことがない・・・らしい
「たあっ」
ガキンッ
はあ。こいつもしかして運動音痴か?弱すぎる!
もっと体重移動をスムーズにこうやって、こう!!
それに合わせてシオンが剣を振る
「シッ」シュバッ
ガキッ サクッ
シオンの振った剣が相手の剣を弾いて地面に刺さった
「「(えっ)」」
「「(…)」」二人(+一人?)のあいだを沈黙が満たす
「今お前何やった?」
見違えたようによくなってたよ。うん。
シオンが黙って首をかしげる
いやいやかしげんなよお前がやったんだよ
ってもしかして俺??
「・・・もう一回だ」
「ていっ」ガキン
「「(…)」」
弱っ
「もう一回!」
今度は手伝ってみよう
「シッ」バシュッ
キーン
「「(…)」」
「それだっ。それを繰り返せっ!」
「はいっ!」
「フンっ」
ヘロヘロ〜
うーんやっぱ俺が手伝ったのが大きいのかな
手伝ってない時のシオンの振りひどいし
仕方ないから3回に一回ぐらい手伝ってあげることにした
「てやっ」
ヘロヘロ〜
・・・意味あんのかな、これ




