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プロローグ
この物語はいろんな世界の「主人公」の人生を追体験することでこの物語の主人公の木乃優斗が成長していく姿を描いたものです
そのため違う世界の人物は以降には基本出てきません。予めご了承ください
「それじゃ、彼の物語を読みに行こうか」
彼は美しかった。
どうしようもなく繊細で壊れてしまいそうに華奢だった
それなのに実直でそれでいてこの世に彼を壊せるものはないのかと思わせるほどしなやかだった。
目があっただけで直観した。否、させられた。
彼は・・・ヨミは、神様だった
彼と初めて会ったのは土曜の夜だった。外では蒸せ返るような熱気が充満していた。
蝉はうるさく騒いでいた。
時計の針が0時を指した瞬間時が止まったかのような違和感を感じた。
振り返るとそこには美しくも格好いい、彼がいた
「やあ、君と会いたかったよ。
それじゃ彼の物語を読みに行こう」