part3-適性
俺が焦っているのが分かったのか
「あ、安心して下さい、銀貨3枚程度なら直ぐに手に入りますから。」
「本当ですか…よかったぁ」
半泣きで俺が言うと受付の女性が一言小さく
「可愛い」と呟いた
「ミオ君!私ミリアっていうの!これから宜しくね」
「よろしくお願いします!」
俺がそう言うとうんうんと笑顔でミリアさんは頷いて
「それじゃ説明に移るね。新規の登録者の人には適性検査をしてもらうの。ミオ君の検査は私がするから少し待ってて。」
そういうと、後ろに下がり他の受付と話しをして2分程度でカウンター横の扉から出てきた。
「それじゃ、ミオ君こっち来て。」
手を握られドキッとしたのも束の間、ミリアさんは入り口から見て奥の階段横の扉の中に俺を連れて入った。
そこには水晶のような透明な球状の石が一つあり壁には剣や斧や弓などが立てかけてあった。
「それじゃミオ君、ここに手を乗せて。」
「あっ、はい。分かりました。」
俺が手を乗せると水晶は緑色に染まった。
「綺麗な色だねー、ミオ君風魔法に適性があるみたい。」
俺は先ほどから気になっていたので
「あの、適性ってなんですか?」
と聞くと、
「適性っていうのは魔法が使える才能があるかないかだね。少し使える人は沢山いるけどミオ君ぐらい染まる人は魔法職の人でも少ないかな。魔法っていうのは火・水・土・風・光・闇っていう六大属性に呪魔法や精霊魔法とかの異色なもの。呪魔法は闇に基本的に属するんだけど、少し系統が違うから分けられてて精霊魔法は全属性にあるんだけど精霊っていうのに好かれてて使役するものだから使える人は少ないの。後は空間魔法とか時魔法みたいなのもあるけどほぼ気にしなくていいわ。」
「なるほど、ありがとうございます。」
「ああ、魔法適性がある人には服一式と杖と適性属性の初級本を渡すからついてきて」
そういって部屋をでたミリアさんは適性検査をした部屋の横の方へ入って行った。外で待っててと声をかけられたので待っていると疲れた顔をしたミリアさんがはいっと服と本を渡してきた。
「あの、杖はないんですか?」
と聞くと少しバツが悪そうにして
「あー、新しい杖がなくてね…これでいいならあげるんだけど…倉庫の奥にあったからかなり古いと思うんだけど…いい?」
別に気にしないので
「大丈夫ですよ、それよりも俺の為にありがとうございます!」
バッと横を向いたミリアさんは小さく天使や可愛いと呟いていた。
聞こえてますけどね(笑)
「あー、後備品管理がされてないのはこっちの不手際だからギルド長に言ってあの人のポケットマネーから銀貨3枚は払って貰うから気にしないでね。それじゃ、また来てね」
といってミリアさんはカウンターに入って行った。
俺は渡された服を持ってギルドを出た。
どうしよう、どこに何があるかわかんない…
やっぱり俺は俺だった。
短めな話が多いですが許してつかあさいorz