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空の泪  作者: 紫央
9/9

最終話:終焉

微笑んで、



   さよなら




たった一言を残して君は、また僕の前から消えた…




気だるい白い世界で佇んで、ただ雨に打たれていた。また止められなかった…


止められなかったけど、何でか、不思議となにもなくて、伝えたかったことを伝えられたことには、満足していた。

納得、とはまた違うけど、納得みたいなかんじ…



結局、央の決意は僕がどうこう出来るもんじゃなかった。彼女は彼女なりの考えで、僕の前から消えた。



伸ばした手は、虚しく空を斬った



また渦が帰ってきた




 

グルグル


   グルグル


      グルグル…









やがて、機械音がやんで、鉄の扉は“今”を告げた


ぼやけた視界に、見慣れた研究室


不意に声がした


「…満足したかね…?」

「…また…僕は…止められませんでした」

「…」

「でも」

「でも?」

「僕の中の央の最後は変えられました」

「…どんなふうに?」

「いつも泣かせてばかりで、最後まで泣かせてたけど…笑顔だった…凄く優しい、僕が好きだった笑顔で、さよならだった…」

視界が歪んで、滴が落ちた。僕が泣いていたのか、空の泪なのかは、わからない… 



もし次君に逢えるなら

 


ありがとうをたくさんと



愛しているを一つ、



捧げよう



二度と泣かないように。


笑顔を絶やさないように。



君に沢山の幸せを…



わかりあうことも



慰め合うことも



伝え合うことも



ままならぬまま



ただ君を



真っ直ぐ愛していました



いま



君に伝える言葉は



ありがとう

やっと終りました!当初のイメージとはかけ離れてしまいましたが、まぁ満足してます。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!     anotherstoryとして央視点の番外編も書く予定なのでよろしければどうぞ。

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