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空の泪  作者: 紫央
5/9

第5話:囈

「私としてはあまり勧められないぞ。未知の機械の実験と言うものには少なからず、命の危険がついてくる」

「何度も言いますが、」

例えしょうもない我儘だとしても

「後悔はしたりしませんよ。それだけの覚悟はあります。」

 

覚悟と言うよりはただの悪あがきの様な気もした。

悪あがきに終っても構わない。

死なせたくなかった、伝えたいこともあった。

仮に未来は変わらなくても、伝えなきゃいけないことがある。 

「あまり頼みたくないのだが…気持は痛いほど分かる。だが君には明日のその先の未来があるのだよ。それを棒にふることはない。」

「あるかもしれませんね。でも、後悔したまま先に進めない。やるだけやったらどうなろうと構わない」 

どのみち僕の時間は止まったままだ

「無責任な話だが私は責任を負えぬぞ」

「僕がどうなろうと、あなたに責任はありませんよ」 

そして暫く押し黙ってしまった。


「明後日の夕方四時だ」

不意に、教授が口を開いた。

「明後日…実行に移る」

そう言った教授の目には決意の光があった。

「明後日までに僕がしておくべきことは」

「記憶を整理しておきなさい。チャンスは一度だ。間違えばもう後には退けないぞ」

「…わかりました」







ただ真っ直ぐに進むしかない。全ては君に向かっていくから、迷い躊躇いも殴り捨てて、ただ、ひたすらに 









雨は止む気配がなくて、どんよりした空色は僕の希望を嘲笑う。


次に泣くのは誰?


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