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まぼろし
手に入れたと思っても それは幻で
追いかけても 追いかけても 永遠に 手に入らないモノ
空に浮かぶ月のように
何万光年も離れた星たちのように
この瞳に映るのに 手中に収める事はできないモノたち
人の想いもそうなのかな
固まって さわれるモノじゃ無くて
手に入れたと思っても それは 自分のモノじゃ無くて
でもそれは 瞳にも映せないモノで
そんなモノを
求めて 求めて 手に入れようともがき続ける
寄り添って生きるって 本当に 幻のような物なのかな
ぺらぺらの紙に頼らなければならない程 危うい物なのかな
でも
幻と幻を重ねたら 少しだけ重みがうまれて 厚みがまして
現実になっていくのかも知れない
君と僕の幻を重ねて 現実を生きていこう
もっと 現実を重ねていこう
一緒に 生きていこう




