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偽り
人は誰でも 失う事は怖いもの
だから 自分の方から離れて行く
自分の心を偽って
愛する人から逃げ出して行く
本当は 誰よりも愛しているのに
誰にも譲りたく無いのに
愛する人に捨てられるのが怖くて
自分から別れを告げてしまう
本当は 愛しているよ
壊してしまいそうな程に愛しいよ
誰のモノにも成らないで
私だけを見つめていて……
心の中が 悲鳴を上げている
だったら
手放さなければ良いのに
人は いつ来るか分から無い別れに
怯えながら 生きて行く
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人は自分に自信が無くて、本当にこんな自分で良いのだろうかと、疑心暗鬼に陥るもの。




