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翼が 欲しいと
こんなにも世界は広いのに
同じルートで 同じ行動を繰り返すだけの日々
翼を背に世界を飛び回るのは ほんの一握りの人なのだろう
あくせくと 同じ日々を繰り返し
時間に追われて
疲れ果て
翼が欲しいと 空を仰ぐ日々
あの空に手を伸ばして
掴みたいと
空が欲しいと 天を仰ぐ
自由が欲しいと 宇宙を仰ぐ
翼が欲しいと 空を仰ぐ
宇宙を背に 世界を飛ぶ人の目には
地球は どんな風に見えているのだろうか
ひどく退屈で 詰まらないものに見えているだろうか
それとも
眩しくて輝かしい未来が見えているのだろうか
わたしにも翼があったなら