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とき
永遠にも似た時間を 今はもう 感じることは無いけれど
以前は 急流に呑まれて 必死に溺れないようにしていた
何かに掴まりたくても 何も無くて
誰かに頼りたくても 皆 素通りで
終わりのない 時間の波に溺れてた
孤独で 寂しくて
独りぼっちで
孤独の波に 押し潰されそうだった
今は
時間に乗って 泳いでいる感じ
一日 一日を しっかり生きていると言う感じ
緩やかな流れの中を 優雅に泳いで
人魚のように 自由に 渡って
いつまでも こんな風に泳いでいたい
願い続ければ 叶うものかしら
どうか どうか 心に潤いを湛えたままで
どうか どうか いつまでも