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言魂  作者: 東 谷山
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00-出会い

 この世には、どんな武器にも勝ることのできる力がある。その力は実は誰もがもっているものだった・・・

今日からやっと夏休み:古橋学«ふるはしまなぶ»はついさっきコンビニで買ったアイスを舐めながら学校の寮へと歩を進めた

学は成績はとてもいいというわけではないが将棋やチェス・オセロといった戦略ゲームでは学校内でも頭一つ飛び出るほどの天才である。

「それにしてもあちーな」

アイスを食べ終わると残った木の棒を口にくわえながら寮までっ向かった

やっとのことで寮までくるとなにやら人だかりができている。

「おいガキ!覚悟はできてるんだろうな」

人だかりの中心から怒鳴り声が聞こえた

「よくもまぁこんな人前で喧嘩するよな」

学ははぁ~っとため息をついて人をかき分けながら寮の入り口まできた。

そのとき喧嘩の様子がちらっと見えた片方はスキンヘッドのいかにもチンピラの猿顔そうしてもう片方は・・・

「巫女~~~!?」

思わず口にでてしまった。そうかこの人だかりは喧嘩を見るだけじゃなく、この巫女を物珍しそうに見物するためだったのかと勝手に納得した。

学もこの喧嘩が気になりだしていた。寮の入り口で立ち止まり観戦することにした

いきなりチンピラの拳が巫女に襲いかかる。そのとき巫女の口がかすかに動いた。定かではないが学は口の動きから言葉を推測した。

「回避・・・?」

学には何のことか分からなかったがその次にその言葉の意味を知ることになる。

その巫女はチンピラの拳を次々と避け始めたのである。そしてチンピラも疲れだした頃また何かを呟いた・・・

それは流石の学にも聞き取れなかったがその瞬間チンピラが倒れて動かなくなった。

それと同時に巫女もバタンッと倒れてしまった。学はいつの間にか巫女を抱えて自分の部屋へと運んでいた。

部屋に運ぶと巫女をベットの上に寝かせて頭に氷をのせてやった。

学は巫女の目が覚めたら聞きたいことが山ほどあった。絶対それを聞きたかった。しばらくすると巫女は小さな声で最初にこう言った。

「おなか減った・・・」

学はため息を一つして得意なオムライスをさっと作って巫女の前に置いた。

巫女はしばらく動かなかったがいきなりバッと飛び上がりオムライスをガツガツ食べ始めた。巫女は食べ終わると一息ついて話し出した

「助けてくださり誠にありがとうございました。私は:賽行鈴菜«さいぎょうすずな»、賽行寺の巫女をやっています」

「これはご丁寧にどうも・・・俺は古橋学だ・・・なぁ一ついいか?さっきの回避とかってどういう意味だ?」

「出会って早々にそれを聞く?」

「いや他にどうやってこんな不思議能力もってるやつに話しかけるんだよ」

「それも一理あるわね・・・そうだ!!知りたかったら賽行寺に来て」

「賽行寺に?別にかまわないが・・・」

「それじゃぁ明日10時によろしく!」

それだけ言い終えると鈴菜はそそくさと部屋を出ていった

「明日か・・・」

俺は沈んでいく太陽を眺めながら静かに呟いた。


久しぶりに小説を書いてみました

日頃気にもとめず使っている「言葉」を物語の鍵として使ってみました。

楽しんで読んでいただければ幸いです

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