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理想的なおっぱいの話だけど、3.114514は黄金円周率です。  作者: 鳥山正人


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7話

ボクとマオさんは死獣・七福の虹鼠がいるエリアへ到着。


「ここにいるのは1日目の虹鼠。最弱の死獣と呼ばれてるけど、普通に強いから気を抜かないでね」

「は、はい!」


七福の虹鼠は『7日ネズミ』と呼ばれ、日を追うごとに力を増していく特殊モンスター。


1日目の虹鼠を倒すと紋章が手に入り、プレイヤーは強くなれる。鼠の紋章(1色)の紋章効果は無属性魔法の習得。


純生産職のボクでも扱える魔法で、その中でもグラビティの魔法は純生産職にとっては必須の魔法。


マオさんと出会っていなければ、ここまで来るのにどれだけの時間がかかったのだろうか。


「ハヤトくん、ボサっとしてると食べられちゃうよ」

「は、はい……優しくお願いします」

「いや、食べるのは私じゃねぇよ!」


マオさんは戦闘モードにチェンジ。ボクは鈍臭いので後方にて待機。


「それじゃあ……戦闘……開始!!!」


それは初めて見る本気モードのマオさんだった。


七福の虹鼠はその名の通り、属性をこまめに変化し、弱点を変えていく。


そのわずかな隙の間にマオさんの姿を見失い、大きな隙が生まれてしまう。


そして神品質の武器を持つマオさんの乱舞によりこちらは圧倒的に優位な状況になっていた。


1人で戦っているのに、タンカーとアタッカーを同時にこなす。その姿は阿修羅そのもの。


何もできずにただ立ち尽くすボクは少しだけ寂しかった。


「ハヤトくん、気をつけて!全体攻撃を仕掛けるつもりよ」

「は、はい!」


討伐まであと少し。ボクはガード体勢を維持しながら後方待機。


七福の虹鼠の最後の悪あがきもマオさんの前には何の意味をなさなかった。


「二刀両断!」


マオさんの渾身の一撃によって、七福の虹鼠は動かなくなってしまった。


[鼠の紋章(1色)を入手しました]

[無属性魔法を使えるようになりました]


こんなにも早くボクが死獣を倒せるようになるとは思ってもみなかった。まぁ、ボクは何もしていないんだけど。


「ふぅ~、さすがに死獣を1人で討伐は疲れるわ。ハヤトくん、お疲れ様でした」

「お、お疲れ様でした」

「これで私のできることはひとまず終わりかな」


次のステップを考えると、マオさんがいても役に立つことはない。


もうこれで終わり……楽しかった時間もここまでか……


「そんなに悲しそうな顔しないでよ。これからもハヤトくんが採取するゴーレムのコアは必要なんだよ」

「そ、そうですね……」

「前にも言ったけど、一人では限界がある。また頼りたくなったら、いつでも連絡ちょうだいね」

「……はい、ボクももっと精進できるように頑張っていきます。応援しますので、マオさんも頑張ってください。」

「私もハヤトくんのこと応援してるからね。私はハヤトくんのファン第一号ってところかな。一緒にこの世界で大きく羽ばたいていこうね」

「はい!!」


マオさんは笑顔で別れを告げてくれた。でもボクはわかっていた。きっとマオさんともう会うことはないのかもしれない。


アイドルとして翔け上がることができるなら、ボクとは住む世界が違う人になる。


マオさんもそのことはわかっているはず。


だからマオさんは一緒に羽ばこうって言ってくれたんだ。マオさんのそばにいたいなら、もっとボクが羽ばたいていかないといけないんだ。


マオさんのおかげでここまで来ることができたんだ。もっともっと先のことだと思っていたマイファーム入手の道のりがはっきりと見えてきた。


マオさんのおかげでマイファーム入手までの折り返し地点まで来ることができた。いや、ネズミの死獣も倒したことによって、折り返し地点からはるか先に進むことができたんだ。


こんなところで別れを惜しみ立ち止まってるヒマはない。


「よし、行動開始だ!」


ボクはマオさんと別れ、ネズミエリアを後にした。






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