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神不在のテスト世界で、努力だけがチートだった件  作者: おぐ式
第一幕 報われない努力(村編)
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第3話 無駄な努力と笑う村

村の広場では、若者たちが剣術の訓練をしていた。

 俺も混ざろうとしたが、リーダー格の少年が鼻で笑う。


「シエル、お前の努力は無駄だよ。

 この世界じゃ才能がすべて。AIの加護がなければ上限は上がらない。」


「……それでも、やってみたいんだ。」


「勝手にすれば?」


 冷たい視線を背に、俺は丘へ戻る。

 木剣を構え、反復の動きを繰り返す。

 一度、二度、三度――同じ動きを、何百回も。


 太陽が沈み、夜風が吹く。

 膝が震え、視界が滲む。

 それでも、剣を振り続けた。


 努力しても、誰も見ていない。

 成果が出なくても、誰も褒めてくれない。

 それでも――止まらない。


 夜空の下、オラクルβの無機質なログが世界の裏で響く。


 『観測データ:対象個体、成長値変化なし。

  しかし、動作精度、微上昇。理由……不明。』


 AIにも理解できない、小さな奇跡が始まっていた。

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