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『獣除けの香』
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獣を遠ざけるため、広く使用される焼香。
狩り道具ではなく、ごく一般的に入手できるもの。
古くから迷信と共に伝えられてきた品。
形容し難い悪臭がし、獣に限らずに生理的な不快感を催す。
しかしその効果は、確かなもの。
悪夢だに見ないと語る。
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『狙撃用増量銀弾』
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蒼天院が工房に調達させた独自の狩り道具。
銀で作られた狙撃銃用の増量弾。
水銀弾と違い、銀の弾殻で被覆されたこの弾丸は、長距離を狙うことができる。
また血質に依らず、急所に正確に打ち込むことで威力を発揮する。
従って高い技術を要求する。
撃つ直前に血を混ぜる必要がないため、弾倉に詰めて持ち運ぶこともできる。
しかし蒼天院は、単発装填の狙撃銃の専用弾とした。
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『補佐官の大鋸刀』
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血統鑑定局の補佐官が工房に作らせた「仕掛け武器」。
巨大な獣を怯ませ、態勢を崩すために作られた。
ごく重く、巨大なノコギリ刃の大刀で他に類を見ない。
変形すると刀身が別れ、二本の刃を並べた形となり、傷口を広げる。
耐久性を高めるため、単純な構造で作られている。
また部品を減らすため、変形機構に新しい工夫を凝らした。
しかし結局、補佐官は、より大型化を望んだため破棄されている。
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