オマケ トマーゾの過去
(※ 「こんなもん書く暇あったら本編書けや」との指摘は、全面的に正しい!)
ト「いやあ、お兄さん! 事件も解決、犬のお姉ちゃんともまた仲良くなれて良かったね!」
俺「色々ありがとう、トマーゾ。本当に君のお陰だよ!」
プ「あなたがトマーゾさんね。初めまして!」
俺「──ところで、(ここで声をひそめる)よくもあんな嘘のシナリオを瞬時に考え出したもんだ。ホント、感心したよ」
ト「昔取った杵柄──みたいなもんかな。エルタファーって結構危ない街だし、ワルが多いから。それこそ、イスハークとも取引してたし──」
俺「え! それってまさか──奴隷商売!?」
ト「違う違う。奴の馬をカスタムした、って意味。ただ、奴から勧誘を受けた事もあるよ。『機械工房のビジネスをやりたいから、君を引き抜きたい』ってね。勿論、断った。イスハークの黒い噂は有名だったし、そんな奴の誘いには誰も乗りたく無いだろう?」
プ「──じゃあ、それにホイホイ乗ったのが──ジュンイチね?」
俺「ふ、不可抗力だ! あるいは作者の陰謀だ!」
ト「──まあ、話を戻すと、エルタファーでは悪い誘いが多い。だからそれを上手に避けるには結局、嘘が必要だったんだ。
『もう別のところで大きな契約が決まってます』とかね? 逆にエルタニアでは極力、真っ当にやってるけど」
俺「なるほど。トマーゾも色々あったんだな。本当に助かった。再度、感謝を述べさせてくれ!」
ト「──照れるから、もう止めてくれよ。でもお兄さんって、ホント羨ましいよなあ。犬のお姉ちゃんだけじゃなく、猫のお姉ちゃんともキスしちゃうんだから──」
俺「あ、バカ! その話は、しーーっ!」
プ「──ジュンイチ? キスって──何の話?」
ト「あ! おいら突然、用事思い出した! 天馬の馬車でもう帰ろっと!」
俺「──ち、違うんだ、プト! キスっていうのは──チキュの魚だ! チキュには、キスっていう名前の魚がいて──」
プ「──ジュンイチ? 事と次第によっては──殺すよ?」
ト「それじゃあお二人さん、お幸せに~」
俺「──あの野郎、マジで許さねえ──」




