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私勇者様と旅することになりました

前回までのあらすじ


勇者様をストーキングすることになりました!


以上!!


━━━━━━━━



ルチア「ですから、シキさんに勇者の力が宿ってない事を悟らせせること無く魔王を倒してくださいね」


ヒカリ「いや無理でしょ!!絶対バレますよ!」


ルチア「それじゃあ困るんですよー!シキさん自分が勇者に選ばれた事をとても喜んでるみたいで」


ルチア「もし本当の事を知ったら途中で旅を辞めるかもしれないじゃないですかー!」


ルチア「そうなったら私、神様にこの事がバレて酷いお仕置を受けるかもしれないんですよー!」


知らないよ!


ヒカリ「どうやってもバレるし、誤魔化せるものじゃないでしょ!」


ルチア「そこはヒカリさんの器量でどうにか」


ヒカリ「私がそんな要領のいい人間だったらこんな事しとらんわ!!」


ヒカリ「私はルチア様が今の状況を説明して勇者様を説得するのかと思いました」


ヒカリ「だけど、まさか騙せなんて.....無理ですよ!」


ヒカリ「とういうか最初から『本当は勇者になる予定だったんですけど、自分の手違いでシキさんは勇者になれませんでした。でも仲間と一緒に魔王倒してね』って言えば済んだ話では!?」


ルチア「そんな事言えるわけないじゃないですか!!私女神ですよ!そんな事言ったら幻滅されるに決まってるじゃないですか!?女神が幻滅されるなんてあってはならないのです!」


もう幻滅しとるわ!!


ヒカリ「それに魔物との戦闘で自分に勇者の力がないとバレるのでは!?」


私は魔物との戦闘では怪我をすること無く一方的に魔物を打ち倒していった

戦闘の素人の私がだ


しかしこれは勇者の力のおかげであり

力がない勇者様は怪我をしたりと魔物を倒すのに苦労するだろう


ルチア「うーん、シキさんには勇者に選ばれたとは言いましたが勇者の力に関しては何も言っていないのでそこは心配ないかと」


シキ「出てこい魔物!!勇者の力みせてやる!」


距離があるのにここまでしっかり聞こえる大きな声で

シキは叫んでいた


ヒカリ「ああいってますけど....」


ルチア「うむむむ....」


そんな事を言っていたら

突如黒い渦が発生し中から魔物が現れシキに襲いかかった


シキ「む!出てきたか!!勇者の力みせてやる!」


ルチア「ヒカリさん!シキさんが魔物に襲われていますよ!」


ルチア「助太刀しましょうよ!」


ヒカリ「嫌です」


シキ「なんでですか!?」


ヒカリ「私あの子に『風が吹いたら吹き飛ばされそう』って言われたんですよ。そんな貧弱な私に魔物なんか倒せるわけないじゃないですかー」


ルチア「凄く根に持ってる!」


ルチア「今ヒカリさんの力を見せれば、仲間にして貰える可能性だってあるんですよ!ストーカーしなくていいんですよ!?」


誰がストーカーだ!

こうなってるのは全部アンタのせいでしょうが!


しかし、このままずっと後を付きまとう訳にはいかないし....



あぁ!もう!

やればいいんでしょ!やれば!


私はそう言いながら勇者様の元に向かって走った


ルチア「もう〜ツンデレさんなんだから〜!」


誰がだ!


どうやら勇者様は苦戦しているようだ


シキ「ぬぅ!何故じゃ!私は勇者のはずだ!」


シキ「こんな雑魚に手こずるとは...!勇者らしくない!!」



ヒカリ「勇者様危ない!」


私はそう言って

背後から勇者様を攻撃しようとした魔物を斬り捨てた


シキ「!?お主!??」


勇者様はとても困惑した表情を見せた


ヒカリ「助けに来ました!勇者様!」


.....キマッタ!格好良いぞ私!

と心の中で自分を褒めた


シキ「べ、別に助けなど要らん!1人でやれる!」


シキ「というか何故ここに居る!?」


お礼くらい言えないのかこの子は....

さっきやられそうになってたのに


ヒカリ「とりあえず話は魔物を倒してからにしましょう」


私は勇者様と協力

....というかほぼ私の活躍で魔物を倒した


ヒカリ「終わりましたね。勇者様」


シキ「......」


ヒカリ「勇者様?」


シキ「....その、助かった。有難う」


!?

あれ、意外と素直?


シキ「じゃがあの程度の魔物私一人でもやれん事はなかったぞ!」


なんで余計なこと言うんだろう....


シキ「で、何故ここに居るんじゃ?」


シキ「仲間にはせんと断ったはずだが?」


シキ「...!まさかお主本当に変態で私の後を着いてきたのか!?ええい!離れろ離れろ!!」


誰が変態だ!

....ストーキングしたのは間違いではないけど


ヒカリ「ち、違いますよ!私はルチア様に勇者様の仲間になれと言われたのです」


シキ「ルチア様が?」


ヒカリ「はい!ですよねルチア様?」


ルチア「ふぇ!?あ、はい〜そうなんですよ〜」


シキ「おぉ??頭の中に声が聞こえる!この声はルチア様か??」


ルチア「そうです。勇者シキ」


ルチア「伝え忘れていましたが、そこにいるヒカリさんはとても強いので貴女の旅の仲間にと私が引接した者です」


シキ「そ、そうなのか..!そういう事なら...」


シキ「...ヒカリ...酒場でお主を侮辱したりと色々と済まなかった。その...許して欲しい...」


そういうと勇者様は深々と頭を下げた


ヒカリ「い、いえ!良いんですよ〜全然気にしてませんから〜!」


.....割と素直で悪い子ではないのかな...?

というか


ヒカリ(ルチア様最初から説明しておけばこんな厄介な事にならなかったでしょ!)


ルチア(えーっと...ごめんなさい!別にそんな事しなくても上手く行くかな〜と思って)


ヒカリ(そんな適当だから私が尻拭いしないといけないんですよ!)


ルチア(ご、ごめんなさい...)


シキ「有難うヒカリ。改めてよろしく頼む」


ヒカリ「こちらこそよろしくお願いします。勇者様」


私と勇者様の旅が始まった



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