コイツの無茶苦茶は昔から
周りを見渡たすとよく揺れ⋯⋯知っているたゆんたゆんが、ボディーランゲージ全快で怒りをあらわにしながら茨城神に詰め寄っているのが見えた。二人の足元には青い炎がゆっくりと揺れている。
⋯⋯えっ?
反射的に後ろを振り返ると、こちらにもたゆんたゆんと茨城神。しかしこちらは透けていて、背景まで見える。
全部が透けるんじゃ無くて一部だけ透けていれば良いのにと、冷静に考えられる俺は成長したのもかもしれない。
「ここは過去の記憶の世界でございます。時間といたしましては、赤城さんが死んでしまって直後です。この距離では少し声が聞こえにくいと思いますので近づきましょう」
そう言われて、二人の方へと近づくために歩きだした。
近づくにつれて言葉には表しにくいけど、共感と言うか、共鳴と言うのか、言葉はよくわからないけど足元の青い炎が俺の魂か何かなんだろうと感じられた。
『いばちゃんちゃんと聞いて! 反省してる空気出してるだけってバレバレだからね』
『ほんのちょっぴりは反省もしてるわよ。でも人間はいつかは土に帰る。って考えたらちょっとだけ早く変えるだけじゃない』
⋯⋯クソヤロウにも程があるだろう。
ジロッと茨城神を睨むが過去の事だ。今さら言っても仕方ないと気持ちを切り替え、目の前の二人の会話に耳を傾ける。
『あなたが東京で迷子になるからこうなったんでしょ! 迷子になってる神様を守る為に、死ぬ人間なんて聞いたこと無いよ』
『でも、私は別にあれくらいじゃ死なないから、無駄死に⋯⋯』
『いばちゃん!!』
あぁ駄目だコイツ⋯⋯。
初めて会ったときから感じてはいたけど、改めて外から見るととんでもないクズだ。
『あなたは神様なのよ。人々を導く存在の神が、死へと導くって悪魔かなにかなの?』
『⋯⋯上手いこと言おうと思ったの? でもそれ、全然上手いこと言ってないわよ』
そう言われて目の前のたゆんたゆんは、拳を作り下を向きながらプルプルと震え始めた。あぁ、もちろんおっぱいも震えている。
サイコーだ。
『もう知らない!』
『あ、あぁ~ごめんって。⋯悪かったわよ。ちゃんと考えるからちょっと一人にさせてくれる?』
『ほんっとうに考えてよ! じゃあちょっとしたらまた来るからね』
そう言うと、たゆんたゆんは一瞬光ると同時に消えた。
『⋯⋯もう、仕方ないわね。あぁメンドクサイな』
ブツブツと文句を言いながら、青い炎を両手で拾い上げると、何と言ってるかわからないが何かの呪文らしきものを唱え始めた。
呪文を唱え終えると、青い炎は野球ボール位の大きさから、サッカーボール位の大きさに少しずつ変わっていき、茨城神が炎と同じ青色の炎を纏った。
『ん~、調整って難しいわね。⋯⋯メンドクサイしいいや、ホイっと』
その瞬間、辺りが一瞬にして青い炎に包まれ、直ぐにおさまったが、青い炎は俺の体になり床に寝そべっていた。
『良しok!』
そう言いながら、満足そうに腰に手を当てて笑顔になる茨城神。
すると一瞬光りたゆんたゆんが驚いた顔で現れた。
『い、いばちゃん! 何したの? とんでもないエネルギーを感知⋯⋯。え、えっ~!? ねぇ何ですでに人間が生成されてるの!?』
さらに驚愕したたゆんたゆんが茨城神の両肩をガシッと掴み揺すぶりながら、説明を求めている。
『えっ? 元のコイツはぐしゃぐしゃで見たくないじゃん。だから新しく生成したんだけど調整がメンドクサイくなったから、私のエネルギーそのまま突っ込んだのよ』
『ねぇバカなの!? あなたはどれだけ無茶苦茶な事をやり続ければ気がすむのよ。ちょっと大神様の所へ行ってくる』
するとまたたゆんたゆんは消えた。この人ほんと大変だな。
『ちょっ⋯⋯って、あ~あ行っちゃった。また怒られちゃうわよ⋯⋯最悪』
そう言いながら地面に寝ている俺のほっぺたを足でツンツンし始めたので、横にいるコイツの頭をひっぱだいた。
面白い!
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