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結局一番強いのは時止めじゃないかな

 このスキルの射程距離はどれくらいなのだろうか? これだけのパワーだからそんなに距離は無いだろう。そばに立つと由来の能力は威力の高い近距離型は、せいぜい5mほどと記憶しているから俺のスキルもそれくらいだろう。つまり、電撃を食らう距離までは近づいてからスキルを使わなければ当たらないと言うことだ。


 時を止められたら余裕だろうが無い物ねだりは良くない。もちろん無い方が良いものだってある。俗にいうツルペタとはまさにそうだろ。俺はあった方が好きだけどさ。


「で、どうすればいい? その電撃を食らわずに倒すって方法を教えてくれ。もう痛い思いはしたくないぞ」


 そう言いながら二人の神様に目を向ける。


「上に意識するのがよろしいかと思いますよ。頭上が光ったと思った瞬間に、スキルを発動するのでございます」


「それで電撃は避けられるのか? 実際には見れてないけど、避けられる速さなのか?」


 俺の動体視力はそんなに速いとは思えない。というか、電撃っていうほどだ。雷が光って避けるようなイメージだが⋯⋯


「もちろんでございますよ。何と言っても【超素早くゲンコツ】が出来るのですから、ハッキリ申し上げて余裕でございます!」


 ホントかよ⋯⋯。全くもって信じがたいが、二人の神様の目は自信に満ちあふれていんだ。信じてみようと思う。


「それに、心配であれば【ブースト】を使うっていうのも手ではありますよ」


 またか⋯⋯。そうだろうな、始まったんだ。俺に説明していないアレが⋯⋯。しかし、ここで話しをしていても始まらない。木々の中に逃げ込んだとはいっても、あの悪魔がこちらに少しずつ近づいてくるのが見える。木々の中でスキルを使って木にぶつかったらたまったもんじゃない。


「そのブーストってやつはどうやれば使える? どんな効果だ?」


「最初から右手をゲンコツするように握ってからスキルを発動させれば、超素早くがチョットだけブーストするのでございます」


 自信満々に答えるたゆんたゆんだが、チョットだけって大丈夫なのか⋯⋯。いや、待てよ⋯⋯。


 超素早くだって規格外の速さだったんだ。コイツらの言うチョットだけは、チョットだけではすまない可能性が高いだろう。まぁ痛い思いはするだろうが、最悪もう一度回復してもらえば何とかなるしな。よし、やってやろう!


 俺は右手の拳を強く握りしめて、頭上に注意しながらゆっくりと近づく。広場に出た瞬間に頭上が光る。キタッ! 今だ!


 スキルを念じ⋯⋯。


 えっ? 意識が追い付かず、気づいたら悪魔にゲンコツを食らわせており、後ろを振り返るとちょうど電撃が地面についた。


 ⋯⋯いやいや。チョットとは? コイツらの物差しはどうなってやがるんだ。チョットどころの話しじゃねーだろ。


「さすがです! おめでとうございます! これで七体目ですね」


「本当に感謝致します。ありがとうございました」


 二人とも俺のもとへ走ってくるなり、俺の手を握りながら喜び一杯の笑顔で、話しかけてる。痛い思いはしたけど、人に感謝されるっていうのは良い事だ。


「ありが⋯⋯」


 カクンと頭が落ち急激な眠気に襲われる。


「あ、そう言えば人間がブーストを使うと、強い眠気と、翌日に全身筋肉痛になりますよ」


 ⋯⋯だから先に言えよ。と、思いながらも言葉には出せず眠気に耐えることも出来ないまま、夢の中へと入っていってしまった――


 ⋯

 ⋯⋯

 ⋯⋯⋯


 はっ! 


「いってー!」


 目を覚まし、飛び起きると体に激痛が走り思わず声をあらげてしまった。

 周りを見渡すと自宅のソファーの上で眠ってしまっていたようだ。

 少し離れた床の上のクッションに座っていたが、俺に声にビクッとし首だけ回す。


「朝っぱらうるさいよ。近所迷惑っての考えた方がいいよ。子供じゃないんだから」


 俺にとんでもなく迷惑をかけたコイツがよくもまあそんなことを言えたんだ。と思わず感心するレベルだ。まぁ今さら言っても仕方ない。とりあえずは、全身筋肉痛の体を起こして今の状況を聞くことにする。


「なぁ、俺はどうやって戻ってきたんだ?」


「群馬神がおぶってきたわよ。そのままソファーの上にって感じね。改めてお礼が言いたいからって電話帳に登録してたわよ」


 なるほど、ブーストの反動でそのまま寝落ちしてしまったということか⋯⋯しかし、気になる点が一つある。


「で、なんでベッドじゃなくてソファーなんだ?」


 普段は俺がベッドで寝て、コイツは布団を引いて寝ている。もしくはテレビを見ながらソファーで寝ている。ふとベッドに目を向けると、布団がちらかったままだ。


「えっ? あっれ~。おっかしいな~。なんでだろう」


 キョロキョロしながら理由を探しているようだが、名探偵でも無い俺でもわかるぞ⋯⋯。コイツ布団をひくの面倒くさがったな。


「最低でも布団くらい直せよ、バカタレ」


「は~い」


 怒られないとわかると素直にちらかった布団を直し始める。いつもこれくらい素直に行動してくれてればいいんだけどな。

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完結作です。
是非こちらもご一読を!

俺TUEEE出来るって異世界では常識だよね?

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