日本三大○○って茨城は結構ある
俺はポケットからおもむろにスマートフォンを取り出し、電話帳からたゆんたゆんを探して電話する。転生前も登録件数はそれほど多くは無かったが、今は登録一桁なので探すという言葉を使うほどの作業でもない。
プルル、プルル、プルル⋯⋯
『はい、東京神でございます』
「あ、ども。すみませんが手伝って欲しいことがあるので、今からうちまで来れない?」
電話で用件を言うのは簡単だが、もし断られてしまったらどうなる? 考えるまでもない、《拝めないのだ!》たとえ断られようが、拝めれば最悪それでも良いと、邪な気持ちでそれだけを伝える。
『大丈夫でございますよ。では今からそちらに伺いますね』
プツッ。と、電話が切れると同時に目の前が光りたゆんたゆんが現れ⋯⋯っ逆だ!
前回とは違って、少し離れた場所から現れるが、後ろ向きだ。この人はテレポートが下手なのかもしれない。
「⋯⋯えっ? あ、すみません。逆になってしまいました」
浮世絵の見返り美人図の様な姿でこちらに気付き、振り向くその姿はいとおかし。
あぁ、言うまでもなく最高だ!
美人で思い出したが、茨城は日本最大ブスに数えられている。さすがは茨城だ、期待を裏切らない。
「どうなさいましたか? って、あれ、いつも飲み会に来ない群馬神ではないですか」
半目になりながら群馬神を見るたゆんたゆん。神様ってそんなことばっかりしてるのか? 半目になっているたゆんたゆんを、俺も半目で見つめる。
「⋯⋯と、言うのは。ま、まぁ、今は全く、全然関係ございませんよね。えっと⋯⋯どうされたのですか?」
「はぁ~、まぁいいや、群馬に3mくらいの悪魔が発見されたんだって、神様の恩恵で暗算を早くしてもらっても戦いには不必要だし、悪いけど協力してくれないかな?」
俺は気持ちを切り替えるために、頭をポリポリとかきながらたゆんたゆんに伝えた。群馬神はあれから一言も喋らず、膝に両手をつきながらうつむいてるだけだ。この人も東京神には弱いのかな。
「大丈夫でございますよ。⋯⋯で、あの子はどこにいらっしゃるのでしょうか?」
辺りをキョロキョロと上半身を揺らしながらアイツの事を訪ねてくる。いいぞ、もっとやれ! もっと揺れろ!
「アイツなら風呂から出てこないよ」
俺はそう言いながら風呂の方を指差すと、たゆんたゆんはため息をつきながら風呂場まで歩き、なんの躊躇もなくドアを明ける
「なにしてるのいばちゃん! さっさと出てきなさい!」
俺が座っているソファーからは風呂場までは見れないが、胸が熱くなる展開のはずなのだが、不思議と何も感じない。いくら美少女と言えども、俺はやはりロリ専ではないのだろうな。




