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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

逃げる兎はあえかなる世界で魔法(希望)を見る

作者:ISCREAM
逃げて、逃げて、逃げ続けて、でも逃げ切れなかった私――兎束遥姫(とつかはるき)は、ボロボロになって街の片隅でうずくまっていた。

――もう……ううん、やっと終わりかな。

そう覚悟をし、ゆっくりと目を閉じようしたとき、一人の大学生が偶然を装って飄々と私の前に現れた。彼――黒廼刻矢(くろのときや)は、非合法且つ営利最優先団体である何でも屋『パンドラボックス』の所長であり、そして――

「ねぇ、お嬢ちゃん。その命、捨てるつもりなら俺にくんないかな?」

悪そうな魔法使いだった。

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