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舞園歌恋の不思議な学園生活!!!!  作者: しょうちゃん
3/3

私の恋はまだ終わらない






     「………え?」



     少年の予想外の言葉に

     少女は全身が硬直していた。


     「どうしたの?」




     「僕の醜すぎる声に驚いてドン引きしちゃった?」

     「ゴメンね?僕みたいな社会のゴミクズが    

      キミのことを助けるなんておこがましいよね♪」


      え?ちょっと……なに…?



     「ところで…………大丈夫?怪我はない?」


     「!!!!!!」


      気付けば私はしりもちをついていたらしく、

      間抜けに地べたにへたりこんでいる。


      そんな私に彼は手を差し伸べてくれた。


     「ありがとう……ございます!!!」


     「あはは♪さっきからお礼を言ってばかりだね♪」


      私は彼の手を有りがたく取った。


   

     「あ!!あの!!」


  「なんだい?」


     「お名前を………お聞きしても……」


     「あ、警察と消防車が来たね♪」


     視線を他に移すと消防車とパトカーが来る音が

     段々と近づいてきてる。



     「じゃ、僕は行くね♪」



     少年は走って何処かに行ってしまった





  ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆





  

      



      「はぁぁぁぁぁ………」


       

      「なんとか間に合った!!!!!!」


       少女は入学式に間に合い教室でHRを終えたところだ。


      「どうしたのー?カレン」


       私に話し掛けて来た3人の少女……

       右は高橋鶫(たかはしつぐみ)、少女漫画が好きな眼鏡女子。

       見た目は大変知的だが…中身はかなりの個性的。



       左は新田壱葉(にったかずは)、長身で黒髪のお姉さん的存在。

       さっきはクラスの学級委員長になったところだ。いつも冷静な

       ツッコミを入れてくれる。



       真ん中にいるのはこのメンバーのおバカ担当。

       テストはいつも赤点を取る居残りの常習犯。九九がわからない。

       そして物凄くうるさい。いい意味では凄く元気。

       

      

       みんな中学からの付き合いだ。


       「うぅぅぅぅぅぅ」


       「今日、車に轢かれそうになった。」

       「マジか!!!??」


       「ここの先輩に助けてもらった。」

       「マジか!!!??」



       「そして先輩に一目惚れした。」

       「アンタの今日スゴいな!!!!」



     

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆


  


       廊下を歩きながら、今朝出会った先輩のことを考える。


       物凄く変な人だったが、私を命掛けで守ってくれた。

       そして彼は何故、見ず知らずの自分を助けてくれたのか……

       会って理由を聞きたかった。そしてもう一度ちゃんとお礼を言いたい。



      「(そういえば…………)」


      「(あの人が私の前に立った瞬間、急に車が方向を変えたな……)」


      「(なんか……まるで無理矢理、不思議な力で方向を変えたみたいに……)」



      「女子バレー部入りませんかー?」


      「ふぇ!?」

  

       突如、ボーっとしていた私の脳を

       叩き起こした女性の声。


       部活の勧誘だろうか?


       噂はやはり噂だったらしい。


       この学校は至って普通の高校だ。


       教師も普通、生徒も普通、部活もふ………


       

           『お悩み解決部』




       普通!!!!!??????


       聞いたことの無い部活。


       部室らしきドアに貼り紙が貼ってある。


       

       何だろう?

   

       名前の通り、お悩みを解決する部活だろうか……



       私は部室のドアをノックした。



       コンコン



       「入ってどーぞ」


       女性の声が聞こえてきた。


       OKを貰えたので遠慮なく部室に入ると……



      「あはは♪」



      「ようこそ………」


    



      「お悩み解決部へ♪」



      白くふわふわした頭




      赤く怪しい魅力のある瞳




      ニコリと笑う少年の顔



      私の恋は

 


      まだ終わらない。



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