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舞園歌恋の不思議な学園生活!!!!  作者: しょうちゃん
2/3

初恋



      朝



     それは1日でもっとも明るく爽やかな時間



     そんなきらびやかな朝に一人の少女……


     「ふあぁぁぁ~~~~」


     舞園歌恋(まいぞのかれん)は起床した。


     「ん~?」


     まだ目が覚めないのか、16歳の少女にしては小さ目の手で

     自分の目をごしごしと擦る……。


     そして開いた少女の瞳が映したのは…目覚まし時計。

     この間、目覚まし時計が壊れたので新しいのを買ってもらった。

     白く洋服で少し高めの物だ。


     時計の針は……………


























   

     「8時!!!!!!!???????」





     そう





     時計の長い針は





     8時に重なっていた。





     つまり……







     遅刻である。


    



    ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆








    「やはいやばいやばいやばいよーーーーー!!!!!!!!!!!!」




     可愛らしい声が街中を響き渡る



    「もう~、スズったら何で起こしてくれないの~!!!!」




    妹への若干愚痴を溢しつつ、

     細い脚で硬い地面を強く蹴りつけ、思い切り街を駆ける 




     「初日から遅刻なんてありえないよ~!!」


    

     入学式に遅刻という最も恐れていた事態に

     舞園歌恋は焦りまくっていた。





     ケーキ屋の角を曲がり、信号を渡り、民家前を通り、

    信号を渡り、コンビニの角を右に曲がり、走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って

    走って走って走って走って走って走って走って走って走って  

    徐々に雨桜高校に近付いていた………。




    「(よし……!!!!!…これなら間に合っーーーーー)」


    「あぶない!!!!!!!!!」


    




    









    「え?」



     野太い声が私の無我夢中になっていた心を、

     現実世界に引きずり戻した。



     これは軽自動車だろうか………






     大きな大きな大きな……………とても大きく見えた。








     あれ……?






     自動車って……こんなに大きかったっけ?







     あれ………?





    

     ………私って……こんなに小さかったっけ?








     私の瞳には自動車が映っていた………。








     気付けば私は道路を飛び出していた…。







    今












    私は








    圧倒的な死の恐怖に支配されていた。








    声を叫ぶことも許されない……









    私は








    今








    死ぬ
























   


    「あはは♪」





    「諦めるなんて……勿体ないよ♪」




    「せっかく………」



    「生きてるんだから」




    突如




    不思議な声が鼓膜に染み込んだ。




    

    綺麗……というより妙に高く……いや低いか?





    よくわからないが………妙に神秘的で不思議で……魅力的な声だ。





    私の前に白髪の少年が立っていた。



    背は平均的で髪はふんわりとしている癖っ毛ヘアー。



   

    「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


    自動車は方向転換し、少年の前を横切る。

    タイヤが擦れる音が鼓膜に響き、タイヤから火花が散る。

    自動車はそのままコンビニを突撃し、巨大な爆発が起きる。

    私は無傷だった。火花も当たることなく私は無傷だ。

   

    これは奇跡なのか




    それとも………




 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆






    「あのっ!!!!!!!!!」


    「あのっ……あのっ……たた…た…助けて…いただいて…… 」


    私の全身の体温が熱くなった。


    血が沸騰するのかと思うくらい顔が熱くなり、

    必死に顔が赤いのを隠そうとした………。



    「ありがとうございます!!!!!!!!!」


    あぁ




    そうか………




     これが………




    













    恋なのか。










    「あははは♪」


    「僕みたいな最低で最悪で救いようもないゴミクズにお礼を言うなんて……」


     

    「キミ………変わってるね♪」



    「…………………」


     あぁ



     あの噂は…



     本当だったんだ…



     

     私の初恋の相手は……









     とんでもない変人でした。




「殺人鬼異世界転生!?」を書いている"しょうちゃん"です!!!!

感想ください!!!

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