プロローグ 『始まり』
雨桜高校
3年前に出来たばかりの至って平凡な高校。
本当に高校自体は至って平凡なのだが…………
影ではある噂が流れていた…………
そう
あらゆる才能を持った天才……いや……
『変人』ばかりが集められた問題高校だと……
そんな私の嫌な予感は……
見事なまでに的中していた………
「あの……助けて……頂いて…あり…あり…」
「ありがとうございましたっっっっ!!!!!!!!!!!」
少女は精一杯のお辞儀をした
腰がおかしくなるぐらい思い切り曲げた
「……………」
お辞儀された男……同じ高校だろうか?
制服は一緒だがやはり体格は違い身長も高い
顔はカッコいいというよりも神秘的な顔付きだ
瞳の色は赤く紅玉のようだ……肌は色白で髪の色も白い……
髪は長めでふわふわとしている……癖っ毛だ…。
その男は指で顎を触り、何かを考えながら少女を見下ろす…
そして男は薄い唇を開き………
「僕のようなゴミ虫に挨拶をしてくれるなんて………」
「君……変わってるね♪」
「…………」
「え?」
あぁ……噂は本当だったんだ……。
今日から……私の最低で可笑しな学園生活が……幕を開けた。