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それでも護りたい  作者: 竹刀の恋
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突破

どうも~

やっと杏奈さん登場!

やった~


4年前、俺の運命が大きくねじ曲がった。親もいない、親戚もいない。


・・・・・・・・彼女もいない。


俺はその絶望感から逃げ出したかった。全てを捨て、死ねば楽になると考えていた。

・・・・・・・死にたい。

手首にカッターの刃を当てる。


・・・・・・・・すぐ行くよ。

しかし、いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも彼女の言葉が頭の中をかき乱す。

「・・・かっ・・・・・と・」






・・・・・・・おーい陵、大丈夫か?

はっと目を覚ます。

俺はゲーセンのベンチに座ってねていたようだ。

「疲れたろ、何か食って帰るか?」

「あぁ、そうするよ」

俺達は、ゲーセンを後にした。

7時を過ぎた町には、もう歩いている人は俺達以外に誰もいない。



束無が口を開く。

「なに食う?おごるぜ」

「いいよ、ファミレス行こうぜ」

「あぁ」

「・・・・・・・なぁ、束無。さっきあの日の夢を見たよ。」

「そっか。お疲れさん」








ファミレスまであと少し、その時、聞き覚えのある声と知らない男達の声が聞こえた。





「やめてください、離してください。」

あれは・・・・・・・仲森 杏奈だ。

「へへへへへへへへ、いいじゃね~か。抱かせろよ~」

男達は下劣な笑顔で仲森 杏奈を掴んでいる。

男達の親玉らしい奴が次の瞬間、

「こんだけ頼んでも駄目だって言うんなら、しょうがね~。殺るか。」



殺るか。殺られる?殺される?杏奈さんが死ぬ?彼女のように帰って来なくなる?

死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?死ぬ?

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ


ガタガタ震える。

助けたい。でも、動かない。畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生



その時、強烈なチョップが俺の頭に炸裂した。

「しっかりしろ、陵。ここからはお前の仕事だ」




「了解。もう二度と大切な人を失わない」

走る。護るため。

奴らは、18人。全員から杏奈さんを護る。

スゥ~ 息をすう。そして、

「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

雄叫びをあげる。

奴らが気付き、慌てる。

「陵くん、助けて~」

杏奈さんが叫ぶ。

手前にいる6人に殴りかかる。

奴らはただのヤンキー、強くない。いける。

ボコォ、メキ、ガン、メシ、ズン、ガス6人の顔面に拳を叩き込む。

ザスッという鈍い音の瞬間、背中に猛烈な痛みがはしる。

「陵!」

どうやら、背後の奴が俺を小刀で刺したらしい。

でも、まだいける。

だが、あと12人。さすがに多い。

その時、背後にいた3人が俺の目の前降ってきた。気絶している。

「陵!俺も混ぜろ」

と、言うと同時に俺が1人、束無が2人を殴り飛ばす。そういや、束無は俺の10倍強い。全国でも、トップに入るであろう。

「いくぜ!束無!」

「おう!」

ここからは早かった。奴らが持っている武器に注意して、殴る。繰り返しだった。

あと5人

あと4人

あと3人

あと2人

あと・・・・・・・・1人

ガタガタ震えていた親玉は

「覚えてやがれ!」

逃げて行く。その後をぞろぞろと追いかける。


2対18に勝ったのだ。護ったのだ。

俺は痛みを我慢して、杏奈さんに駆けよった。

それを遠くから束無が見ている。

「大丈夫?杏奈さん」

「えぇ、ありがとうありがとう。」

杏奈さんは泣いていた。

怖かっただろう。

「杏奈さん」

「何?陵くん」

俺は息を吸って言った。

「杏奈さん、あなたをこれからずっと護っていきたい。結婚してください。」



「はい、これからもず~とず~とお願いします」

それを聞いて俺は力が抜けていった。





薄れていく意識のなかで、あの日の彼女の言葉を聞いた。





「・・・かっ・・・・・と・」

「・・しかった・あり・とう」







「楽しかったよありがとう」

先日、図書館でトラウマについて調べました。



早く打ち破りたい!


感想まってま~す。まだまだ続くよ!


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