~Sleeping Princess...~6
続きです。
今の状況を確認するため、深呼吸してもう一度さっきのことを思い返す。
「うん・・・・・・うん、大丈夫」
光景を思い返す度、きりきりと胸の奥が強くきつく締め付けられた。
でも今は少しだけ冷静でいられる。
逆行で顔はあまり見えなかったから、何かの間違いだって事もあるし。
さっきは教室の中で、女の子と男の子が抱き合っている。
ように見えた。
だけど重大なのはそこじゃない。
二人のうち片方が知っている顔かもしれない、ということ。
見間違いであって欲しいけど男の子方は裕一、に見えた。
仮に。
仮にも男の子は悠一だったとして、彼と一緒に居る女の子は誰なんだろう。
他のクラスの子の顔をけっこう知っているけど、あんな女の子は知らない。
見たことはないから、同じ学年ではないんだろうか。
「あら。誰かいるの?」
中からした女の声にびくぅっと肩が震えた。
もしかしてバレたのかな。
そっと首だけを動かしてドアの方を見てみる。
あっ、やっちゃった。
今更気付いたのだけど、廊下には隠れていても教室のドアは開いたままだった。
これなら、気付かれないほうがおかしいというものだ。
うわぁ、どうしよう。




