第23章: 最後の年末
年末の大型イベントは、東京ドームでの蛍光花火のツアー終了後、私たちにとっても大変重要なものでした。このイベントは、私たちが音楽を通じてファンや仲間たちに感謝の気持ちを伝える最後のチャンスであり、その準備に余念がなかった。
会場となる東京ドームは、日本最大級のライブ会場であり、ステージの設営やリハーサルが進む中で、そのスケールの大きさに圧倒されるばかりでした。スタッフたちは、数ヶ月前から準備を重ね、特別な演出や照明、音響の調整を行っていました。私たちの出番が迫る中、会場内の装飾や演出も最終的な調整が施され、華やかさと迫力が増していきました。
リハーサルは、毎日長時間にわたって続けられました。ステージ上では、セットリストに含まれる曲や演出の確認を行い、細かい部分にまで気を配る必要がありました。私たちのパフォーマンスが完璧であるためには、何度も繰り返し練習し、全ての動作やタイミングを合わせなければなりませんでした。
蓮は、リハーサル中も疲れた様子を見せることなく、一生懸命に取り組んでいました。彼の音楽に対する情熱や、ファンへの感謝の気持ちが伝わってくるようで、私も一層力を入れてリハーサルに臨みました。しかし、時折彼の顔に浮かぶ疲れた表情が気になり、心配する気持ちも募っていました。それでも、蓮は最後までそのプロフェッショナリズムを貫き、全力で取り組んでいました。
イベント当日、早朝から会場にはスタッフや関係者が集まり、最終的なチェックや準備が進められていました。私たちは、メイクや衣装の仕上げを行い、リハーサルでの最終確認を済ませました。会場の外では、ファンが並び始め、熱気と興奮が高まっていました。
私たちの楽屋では、スタッフやメンバーが最後の打ち合わせを行い、気持ちを引き締めていました。蓮も、落ち着いた様子で私たちに向けて励ましの言葉をかけてくれました。その言葉には、これまでの努力とともに、ファンへの感謝の気持ちが込められていました。
午後7時、ついにステージの幕が開きました。会場は熱気に包まれ、観客の歓声が響き渡っていました。私たちの出番が近づくにつれて、心臓が高鳴り、期待と緊張が入り混じる感覚が広がっていました。
ステージに立つと、目の前には無数のファンの顔が輝いていました。その光景を見た瞬間、私たちはこの瞬間がどれほど特別なものであるかを実感しました。ファンの応援が、私たちにとって何よりも大きな支えであり、その期待に応えるために全力を尽くす決意を新たにしました。
私たちの最初の曲が流れ始めると、ステージ上の雰囲気が一変しました。音楽と照明が一体となり、観客との一体感が生まれました。そして「Dear you」を演奏する瞬間、私たちの気持ちは一層深く、感謝の気持ちが込められていました。この曲は、これまでの活動を振り返り、感謝の気持ちを伝えるための特別なものでした。
歌いながら、私の心は過去の思い出や、これまで支えてくれた人々への感謝でいっぱいでした。ステージ上の廉の姿も、一層輝いて見え、彼の音楽に対する情熱が観客にも伝わっていました。曲が終わると、会場からは熱い拍手と歓声が上がり、その反応に心から感動しました。
パフォーマンスの後、私たちはステージ上で最後の挨拶を行いました。蓮がマイクを持ち、ファンに向けて感謝の言葉を伝える瞬間、私の心は込み上げる感情でいっぱいでした。彼の言葉には、これまでの活動への愛や感謝が込められており、その気持ちが観客にも深く伝わっていました。
やがて、蓮がマイクを手に取り、ゆっくりと会場を見渡しました。彼の目には、深い感謝の気持ちが込められているのがわかりました。会場が静まり返る中、彼はその一言一言を丁寧に紡いでいきました。
「皆さん、今日は本当にありがとうございました。」
蓮の声は少し震えていましたが、その言葉には強い意志が感じられました。
「今日のステージは、私たちにとって特別な意味を持っています。これまでの活動を支えてくれた皆さんに、心からの感謝を伝えたくて、このパフォーマンスを行いました。」
彼は一呼吸置きながら、続けました。
「音楽を通じて、多くの素晴らしい人々と出会い、たくさんの思い出を作ることができました。それは、皆さんと一緒に築き上げたものです。私たちの音楽が、少しでも皆さんの心に残り、喜びや感動を与えることができたのなら、それが何よりの幸せです。」
蓮は一瞬、目を閉じて深呼吸しました。その姿には、これまでの努力と、これからの未来に対する思いが凝縮されているように見えました。
「僕たちの活動はこれで一区切りを迎えます。」
蓮は静かに、しかし確固たる決意を込めて言いました。
「私たちが歩んできた道のりは、決して平坦ではありませんでしたが、皆さんの応援と支えがあったからこそ、ここまで続けることができました。その全てに感謝しています。」
会場からは、深い感動の声と拍手が上がり、私たちの心にもその反響がしっかりと伝わってきました。蓮はさらに続けました。
「これからの私たちの未来がどうなるかはわかりませんが、音楽を愛し続け、皆さんと共に過ごした日々を大切にしていきたいと思っています。音楽が持つ力や、人とのつながりの大切さを、これからもずっと忘れずに歩んでいこうと思います。」
蓮の言葉には、音楽に対する深い愛情と、ファンへの無限の感謝が込められていました。その言葉を聞いた瞬間、私の目には涙が浮かび、心の中で大きな感動が広がっていました。
「最後に、私たちの音楽を支えてくれた全ての人たちに、心からのありがとうを伝えたいと思います。」
蓮は、観客席に向けて深々と頭を下げました。
「これからも、音楽を愛し、夢を追い続けることを忘れずにいてください。私たちは、その思いをずっと胸に抱いています。」
その言葉が終わると、会場からは大きな拍手と歓声が上がりました。観客の顔には、涙を浮かべながらも温かい笑顔が広がっており、その光景に私の心も一層強く打たれました。蓮はそのまま、観客に向けて手を振りながら、心からの感謝を伝え続けました。
その言葉を聞いたとき、私の目には涙が浮かびました。ファンの応援や、仲間たちとの時間が、どれほど大切でかけがえのないものであるかを再認識しました。
イベントが終了した後、私たちはスタッフと最後の挨拶を交わし、感謝の気持ちを伝えました。会場からは、惜しむ声や温かい拍手が上がり、その光景に胸が熱くなりました。
蓮と共に過ごした最後の夜は、私たちにとって特別な意味を持つものでした。お別れの準備が進む中で、私たちはこれまでの思い出を振り返り、音楽を通じて築いた絆の深さを実感しました。感謝の気持ちを込めて、心からの別れを告げる決意を新たにしました。
蛍光花火の最後の年末イベントは、感謝の気持ちを込めた素晴らしいステージとなり、多くの人々の心に深い感動を残しました。音楽を通じて歩んできた日々と、これからの未来への希望を胸に、新たな旅立ちを迎えることができたことに、心からの感謝と満足を感じました。
10月1日から連載してきました、「君がくれた最後の花束」これにて完結でございます!
もしかしたら改稿したり、増やすことがあるかもしれませんが、この作品が今までで一番大変でした、、
どうかこれからも6gerberasを宜しくお願いします!




