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【うらばなし】2章のはなし

 そういえば、2章もかなり終盤まで来ましたね。


 確か2024年4月現在時点で74話。

 文字数は18万字くらいです。

 1章分を毎回10万字程度に収めるよう書いていますので、残り2万字程になると思います。


 さて、そんな2章は途中までかなり手探りで書いていたと思います。


 何せ1章は、言ってしまえば夢で見たものに脚色を加えて、さらに「時間遡行後の世界」での主人公・袈刃音の行動を1日分(えが)いただけです。

 凄く単純なストーリーだったし、袈刃音のやる事はヒロインの旭を自分の手で守るだけで、それ自体は序盤の話と変わりませんでしたし。


 しかし、1章で文月は盛大にやらかしました。

 ヒロインと主人公を一度離れ離れにして、安心してヒロインを迎えられるように主人公は自分の勢力を強くするという話にしてしまったのです。


 ですので、2章ではやる事が変わって、状況もかなり面倒な事になりました。


 1.自分の勢力を強くする、といっても袈刃音の仲間で強いキャラはいない。後に強くなるとしても、今はあまりに戦力不足。

 2.ヒロインも遠くから守らないとダメ。


 2.は直ぐに思いつきましたが、もう一つが厄介でした。


 袈刃音が欲しいのは、自分の力だけではどうにもならない問題を解決出来る力。


 前の世界では、袈刃音達以外のプレイヤーは基本徒党を組んで敵対していたり、時間遡行後の世界でも新たに神の勢力も敵として登場していたりしますからね。

 真正面からの殴り合いは最強の主人公ですが、流石に自分の手の届かない所で敵に何かされると――もちろん手に入れたチートで無理は通せますが――弱いです。


 ですので、袈刃音が自陣を強化するために、有能な人手と拠点が必要だなと文月は思いました。


 けれど、0から仲間を集めて、信頼を築き、拠点を手に入れるのはちょっと時間がかかり過ぎる。

 というか、特に当てもないのに、こんな非効率的な事をする主人公は間抜けすぎるのでは?

 せめて重要な登場人物くらいは、信頼度を手軽に高く出来て、しっかり主人公と協力できるようにしないと、話が長くなる。

 とまで思ったので、どうしようかと凄く悩みました。

 そこで新たな【時間遡行者】を登場させることにしました。


 それが響です。


 前の世界で一緒に行動していた彼女と袈刃音との信頼関係は抜群。

 全体の司令塔的立ち位置で、拠点にうってつけの場所に住んでいます。

 これなら変な話になりませんし、主人公の目的も果たせる上に、効率よく話を進められると思いました。

 ……ただ、【時間遡行者】が袈刃音だけじゃなくなって、サブタイトルの部分が嘘になってしまった感はありました。

 まぁ、響が引き継いでいるのは前回の世界の記憶だけなので、袈刃音ほどチートではないかなと思ってサブタイトルは直していません。


 ちなみに、響の人物設定は、彼女1人だけで原稿用紙2枚分あります。

 重要なキャラなので能力や、過去などについてある程度イメージを固めておこうかと思って書いていたら、結構な量になりました。

 いつもなら、裏で書いてるキャラの人物設定なんて、1行とか2行くらいなのですが……。


 ともかく、第2章の製作は響というキャラについて深堀しながら、完全な手探りで進んで行きました。

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