【うらばなし】【ポイント】のはなし
「うらばなし」というからには、キャラやストーリーにはこんな事情があって……みたいな話があるのではないか。
そういう期待があるかもしれませんし、文月もそれを書きたいなと思っています。
とはいえ、どんな話をすればいいか、ちょっと悩みます。
主人公の三浦袈刃音?あるいはヒロインの朝比奈旭?
だとして、何話すん?
そんな感じでしょうか。
ですので、一度お試しで書いてみようと思います。
良かったら、読んでいってください。
今回紹介するのは、『アンデッド・ゲームズ・メモリー』を読まれた方なら知っている、ゲーム上の【ポイント】についてです。
異世界ものとか、ダンジョンものとかの作品では、主人公のステータスや所持金などの具体的な数字が表示されます。
本作でも袈刃音にはステータスみたいなものがありますね。もちろん、所持している【ポイント】も描写していないだけで、本当はあるわけです。
では、どうして他の異世界ものなどのように、本作では【ポイント】の数字が詳細に明記されないのか。
そう思われた方はいるでしょうか?
あるいは、あぁ言われてみれば確かに、という方の方が多いでしょうか?
どちらにしても、文月が【ポイント】を書かないのには、大して深い意図はありません。
単純に、袈刃音がどのくらい【ポイント】を持っているのか、考えるのが面倒だったためです。
……めっちゃ浅かったですね。
最早、道端の水溜まりレベルです。
これだけでは、あまりにぶっちゃけ過ぎで、「うらばなし」としてもボリューム的に物足りないので、具体的にお話ししましょう。
袈刃音は完全なチートキャラと化しました。
一方で、ちょっと複雑なキャラにもなりました。
同じ未来を何度も繰り返した、という事はその回数分の能力の引継ぎがあるわけです。
ただし、内一回は通常の引継ぎと違います。クロノと出会う回で行った時間遡行は、特別だったので。
そして膨大な【ポイント】の所有も、その引継ぎに含まれており、簡単といえば簡単な方ですが、それでも少し面倒な計算をしなくてはなりません。
しかも、元の所持【ポイント】はどのくらいだったのか、というのも決めなくてはなりません。
仮に決めたとして、その限られた数字を管理しながら物語を展開していかなければならず、あとでもっと多くしとけばよかったと後悔するかもしれないです。
それと、あえて【ポイント】の数を書かない事で、袈刃音を未知数な力を持つチートキャラにも出来るので。
そういう背景があって、必要がなければ面倒だし、ストーリーを進めたいので詳細の明記は避けています。