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真人間に俺はなる!!!

「この屑っっ!!!この屑っっっ!!!あんたのせいでっ!!!あんたのせいでっ!!!」


消えかけた意識の中でその叫び声と刺される痛みが襲ってくる。



しばらくして、俺のことを刺す子の手が止まった。



俺のことを、殺したと思ったのだろう。



声にならない叫び声をあげ、血だらけで逃げて行った。


これから死ぬというのに、不思議な程冷静だった。


あの子は画家志望で、運動をあんまり好きじゃない子だから、対して奥まで刺さってないんだろうなぁ。。。


死ぬのに時間がかかりそうだ。


まるで、ゆっくり苦しんで死ねと言われてるようだ。


あぁ思ったより死ぬ時って一瞬で死ぬわけじゃないんだな。


実際どれだけの時間が経ったのか分からない。


1秒な気もするし、1時間な気もする。


段々と血が抜けていく感じがする。


身体に力が丸っきり入らない。



考えるのが段々辛くなってきた。



あぁ、人間って死ぬ時ほんとに走馬灯って見えるんだぁ。




今まで出会った女の子達の顔が消えては浮かんで、消えては浮かんでいく。



最後はこうなったけど、悪くない人生だった。





ほんとにそう思ったのに。。。。。






俺は異世界に転生していた。



ただ、気づいた状況が特殊だった。



この世界で14歳の頃、この異世界での、初体験の時である。



「あぁんっいいわっ気持ちいいわっアベルちゃんっ!!!」



えー冷静に状況を把握すると憧れの近所のお姉さんで、この世界の初恋の相手、アイリーンさんと騎乗位でセックスしてます。



意味わかんわっ!!!!


死ぬ時すら冷静だった、俺でもこの状況で冷静は無理だわっ!!!!



ふざけんなっ!!!



なんでよりによってこのタイミングなんだよっ!!!




SEXに集中されろやっ!!!



大事な大事な初体験中だぞっっ!!!




これがトラウマで立たなくなったらどう責任とるつもりだっ!!!



「あんっあんっアベルちゃんも気持ちいいでしょっ!!大好きよっアベルちゃんっ!!」



「うぁっ俺も気持ちいいよっ大好きだよっアイリーンお姉ちゃん!!!」



出来たわ、前世のこと思い出しながらセックス。


こんな体験したの、俺が世界で初めてだろうなぁ。


なんか、そう考えると興奮してきたっ!!!



うぉおおおお!!!


やるぞセックス!!!!


ふんっ!!!ふんっ!!!



「きゃっどうしたの急に動いてっだめっ気持ち良すぎるっ!!!」


(このさきはR18バージョンでお楽しみください。。)




「ふぅ久しぶりにしたなぁ、やっぱり若いから体力あるなぁ。これなら一日中やれそうだなぁ」



ヤリ過ぎて気絶したアイリーンお姉ちゃんの横で、賢者になった俺は、そう口に出しながら、急に思い出した前世と今生きている、前世の価値観でいう異世界について考えを巡らせていた。


前世の名前は、田中遥


日本に住んでいる無職で、死んだ時の年齢は27歳だった。


前世で、俺は定職につかず、かといってフリーターというわけではもなく、女の子にお金を貰って生活していた。


いわゆる、ヒモというやつだった。


ありとあらゆる、女の子に手を出し、女優やアイドル、財閥お嬢様にまで手を出した。


たとえ彼氏が居ようが、結婚して居ようが関係ない、ヤリたい女の子に片っ端から、手を出した。



ただ、当然その行いには報いがきた。


かつて、手を出し、彼女が夢を諦め、破産するまで吸い尽くした女の子に殺された。

そんな女の子を何人も作り出してきた、俺は正真正銘の屑野郎だろう。


殺される時、彼女に言われたように。



さてと、前世の事はもういいかな。


俺は、過去は振り返らなねぇ、前しか見ないのさ。



今の俺の名は、アベル.ザーン


生きている世界の名前は、リランダセン

魔法が存在し、この世界では、ヒューマンと言われる種族以外も、エルフ、ドワーフ、獣人、魔物と言われる種族が存在している。


まさに、俺が前世で思い浮かんでいた、異世界その物である。


「うーむ。異世界物はあんまり詳しくないんだよなぁ。こんなだったら、食わず嫌いせずに、異世界物も読んでおくべきだったなぁ。まだ、魔法は使えないし、異世界って言っても平和だし、やることねえなぁ。」


この世界で、魔法が使えるように、なるのは基本的に16歳からである。


魔法学校に行って、魔法の使い方を学び、卒業したらようやく学校以外でも魔法を使える免許みたいな物を貰える。


まれに、とんでもない魔力を持った天才の場合は、力が暴走しないように、幼い時から訓練を受けて、飛び級で魔法学校に通うことになる。


ただ、俺は平均的な魔力なので、まだ魔法の使い方を知らないという訳だ。


そしてこの世界では、平和そのものである。


種族間の争いなんかもないし、恐怖の大魔王が襲ってくる訳でもない。


「うーむ。まぁ特別な事はしなくていいかぁ。普通に生きるかぁ、今度こそ」


前世では、普通とは言えない人生だった。

欲に負けて、好き放題生きた。


正直俺は、楽しかったのだが、周りからしたら、とんだ大迷惑だったろう。


よーーーし決めたぞ!!!


今度の人生では、欲に負けず、己を律して立派に生きてやるぞ!!!


屑からの脱却だっ!!!



「うっうーん。。。」


そう心に決めた俺の横で、アイリーンお姉ちゃんが、寝返りを打った。


全裸で、、、


エロい。


アイリーンお姉ちゃんの身体、まじで最高だったなぁ。


巨乳で、身体モチモチして、抱き心地最高だったなぁ。。。




よしっ己を律するのは、明日からにしようっ!!!

そう心に深く誓いを立てた俺は、アイリーンお姉ちゃんに飛びかかった。













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