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1年目の夏
1年目の夏です。
舞台は炎天下の体育祭。
あつくなるのは気温ばかりでなんら進展はないのか
日は強い力を放ち僕の無力さを直観させてくる
その力はあの子に向けられた
それは紫外線であった
君は天を見上げ 腕をみてそれから日焼け止めを塗った
太陽は君に触れたのである
まだ僕は君を知らないというのに
垂れた汗に何ら気味悪さを感じなかった
これがただの他人なら話は別だった
私は君に、、、
そのとき目が合うのである
それは炎天下の体育祭であった
白色の屋根を持つテントはこれでもかと光を反射している
我々の視線はその太陽のまぶしさを忘れて見つめあった
いつまでも、いつまでもこの幸せが続いてほしいと私は思った
実際それはいつまでも続いた
私が瞬きをしたとき君はまた自らの腕を見ていたのである
私は、これはまずいことをしたのかもしれない。変に思われなければいいのだけど、、、
そして私は、あの眩しすぎる太陽にほんの一瞬、感謝した
いかがでしたか。
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