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僕のクラスの不登校が実はアイドルだった!  作者: M.H
二章 愉快な先輩たち
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33話『反抗期再』

「熱でもあるんじゃない?」


「ないない、これはその、あれよあれ……新陳代謝!」


「そっか、新陳代謝か……」


 新陳代謝って違くねと晴太は思いながらも詳しくないので黙っておく。


 早く食べないと――と磐木は言い。パクパクと弁当を平らげた。


 磐木の熱は午後授業の終わりまでには冷めた。


「はぁ」


 磐木は下校となって約一分こんな、『恋する乙女』みたいな具合で胸に手を添えていた。いいカメラがあればと晴太は悔しく思う。


「帰ろうか」


「大丈夫か?」


「ん?」


「悩み事でもあるの?」


「ぜんぜん、ないよ悩み事なんて」


 磐木は細い手首に目を向ける。時間の確認だろう。どちらからともなく昇降口へと向かい、他愛のない会話を交わしながらバス停に向かった。


「村川くん、じゃね」


「じゃ」


 しばしバスの窓を見て、走り去るバスのお尻を見送った。


 ふと晴太の背に悪寒が走った。


「……?」


 すぐさま振り向いたが下校途中の顔の知らない生徒がいたくらい。接点はない。


「不気味だ、すぐ帰ろう……」


 さっさと家に帰える。晴太は風呂を済ませキッチンに立って献立を考えていた。


「今日のご飯何?」


「何がいい?」


「……頑張れそうなの」


 春乃はそう言いながらキッチンの方へきて、冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注ぎ呷った。


「なんか手伝う?」


「なに?」


「だから、なんか手伝う?」


 晴太は真剣な面持ち。春乃の前髪をかき上げて額に触れるとバッと払われた。


「何してんの!」


「熱あるんじゃないか? ちょっと熱いぞ?」


「平熱高めなの! マジ意味わかんない! いきなりおでこ触るとかマジありえないんだから!」


「で、何してくれるんだって?」


「なんもしない!」


「よし」


 晴太は春乃の反応を見て「なんだ、いつも通りじゃないか」と安心するのだった。


 ちなみに晩御飯は唐揚げだった。パリッと揚がって上出来だ。



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