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僕のクラスの不登校が実はアイドルだった!  作者: M.H
二章 愉快な先輩たち
24/41

24話『磐木の気持ち』

「わぁぁぁぁぁあ」

 磐木は自分の部屋にいた。

 そして顔をばふと枕に押し付けて声を上げた。枕がしっかり音を殺してくれるおかげで自分以外に声は聞こえない。バカみたいに叫んでいる行為に特に理由はなく。ただ本能的に叫びたかったのだ。時々あるのだ。そういうときが。

 ぐっと顔を上げた磐木は真っ赤に染まっていた。赤化したわけではない。今から三時間ほど前、磐木は晴太と『放課後デート』たる行為をしたのだ。『自分が好意を向けている男子と二人っきり』でお茶をするなんて行為、磐木は初めてだった。ある意味で晴太は磐木から初めてを奪ったのだ。

「あぁぁぁぁあああ」

 不思議な顔をしながらパンケーキをナイフで切り、フォークで持ち上げては不思議な顔をする晴太を思い出し磐木は叫んだ。叫ぶとなんだか逆に熱くなって変な気持ちになったりならなかったり。

「また、行ってくれるかな……今度は、どこがいいかな」

 磐木はスマホのスケジュールアプリを開き予定を確認する。明日明後日明々後日、全て何かしらの予定が詰まっている。踊りの練習、歌の練習、ジム。すべて自分が決めて入れた予定なのだ。ちなみに今日のスケジュールに歌の練習が入っていた。要するに仮病を使い休んだ。

 この発声は練習なのかもしれない。

 来月のスケジュールは少し減らそうと磐木は考える。

「はぁ……熱っぽい、早く寝ないと……」

 磐木の朝は早い。午前四時に起き、そこから着替えてランニング。

 枕もとのリモコンを手探りで押し、明かりを消し、何も考えないで寝ようと意識して逆に眠れなくなる現象。

「私……もしかして……恋してる? しちゃってる? ……私が……なんで」

 バサッと掛け布団を持ち上げてうずくまった。

 でも、磐木はきっとその思いを永遠に心にしまっておくのだろう。

 磐木は知っている、自分が素直に想いを告げられる、いい子ではないと。

 ちなみに奢られるのを断った理由は『まだ恋人じゃないから』。


『わからない』がわからない。

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