22
顔に当たる日の光にて僕は目を覚ました。
喉がカラカラになっていたので、昨日買った水を半分ほど飲んだ。
時刻は6時を少し過ぎたころだった、僕は目を覚ますため車の外に出て少し体を動かしてから駐車料金を払い、寮へ車を走らせた。ほとんど、車の通りはなく行きと同様にスムーズに寮についた。
僕は、シャワーを浴びて服を着替えてインスタントコーヒーを一杯飲んですぐに美奈子のアパートへと向かった。
美奈子のアパートにはちょうど約束の時間10時に着いた。
僕は美奈子を呼びに行こうとしたが、アパートから美奈子が出てきたのが見えた。
美奈子は白い膝丈のワンピースを着て、その上にピンク色のカーデガンを着て、肩から赤いハンドバッグをかけて歩いてきた。
僕の車の助手席側の窓を覗いて、セミロングの髪を少しかき上げながらノックしてきたので、車の中から「空いてるよ」と伝えた。
車のドアを開け、「おまたせ」と言い美奈子が車に乗り込んできた。
美奈子からは、なんとも言えないいい匂いがして、シートに座ったことによりワンピースが太もも部分まで捲くれあがっていたので、僕は太ももに目を奪われて美奈子に挨拶することさえ忘れてしまった。
それを見た美奈子は「もーどこ見てるのー、洋一のエッチ」と上目使いで見てきた。
その瞬間、美奈子が彼女で本当によかったと心の底から喜んだ。
僕は「おはよう」と今のはなかったことのように挨拶をした。
美奈子もそれ以上突っ込むことなく「行きましょう」とゆう合図とともに僕は車を走らせた。
栄町の南にあるパスタ屋に着いたのは11時前だったが、駐車場は既に半分ほど埋まっていた。
店内はそれほど広くないないがおしゃれな店だった。
僕達はパスタを注文し会話を楽しんでいた所にパスタが運ばれてきた。美奈子はここのパスタは麺に少し特徴があるのと彼女が好奇心の目を光らせて話してきたので早速パスタを食べた。
「うん、とても美味しいよ、この麺の食感がとてもいいね」と感想を言うと、彼女はそうでしょと笑顔で答えた。
僕達は、食後のコーヒーを飲みながらこの後どうするかを話合っていた。美奈子は栄町の服屋を見て回りたいと行ったので付き合うと言ったが、「女の服を見てもあなたはつまらないから、洋一は本屋や雑貨屋があるから見に行ってきて」と言ってきた。
僕達はパスタの店を出て、栄町の駐車場に車を止め、別行動で駐車場に三時に待ち合わせすることにした。
街は活気に満ち溢れていて、いろんな店がならんでいた。最初書店に寄って自分が興味を示しそうな小説を探したが、心に響く物がなかったので街を散策することにした。大通りから、細い路地に入って見ると大通りとは違った風変わりの店がちらほら目に飛び込んできた。いろんな細い路地をふらついていると、とても奇妙な雑貨とゆうか骨董品屋を見つけた。店の表には、丸いテーブルと椅子が置いてあり、テーブルの上にはよくわからない小物が積み上げられており、椅子には外国製のような置物が置いてあった。僕は、なぜかその店の前に来た時から、心臓の鼓動が速くなったような感じがして、吸いこまれるようにその店の扉を開け中に入った。
店の中は、他の雑貨屋に比べ薄暗く、所狭しといろんな物が置いてあった。店主は、不在なのか店の中は、他の客もいなくしんとしていた。僕は、少し気味が悪いから早く店を出ようと思ったが、せっかくここまで来たので、じっくり店を見ようと思い雑貨やら骨董品を見て回った。
なんとなくだが、1体のフクロウの置物の前で足が止まった。大きさは、高さ20センチほどしかない小さな置物だが、そのフクロウの眼は、ガラスか何かで出来ていてその眼と顔の表情がなんとも言えない雰囲気を感じた。
僕は以前夢を見た時に一度フクロウが出てきていたので、何かの前兆?と感じ買うことにした。
フクロウを持ち、レジまで言ったが店主がいなかった為、すいませんとレジ奥に向かって声をかけた。奥の部屋からゆっくりと、口髭がもじゃもじゃな老人が奥から出てきた。
僕は、「これ買います」と言い、フクロウの置物とお金をレジに置いた。店主は、言葉を一言も発せず黙ってレジの椅子に座り、フクロウの梱包を始めた。フクロウの梱包が終わる頃、突然店主が話し始めた。
フクロウは、「森の賢者」「友達」「幸せを呼ぶ」などと言い伝えがある、幸運が訪れますようにと言い、フクロウが入った紙袋を手渡してくれた。
僕は、店を後にして時計を見たらすでに約束の時間をすでに過ぎていたので急いで駐車場に向かった。
僕は、走りながらそんなに店で長く居た訳でもないのに、なぜ時間進んだのか疑問に思った。
駐車場に着いたのは約束時間より十五分程遅れてしまった。
美奈子は車の前で少し脹れ顔で腕を組んで睨んでいた。
僕は、すぐに遅れた事を詫びた。少し脹れ顔で美奈子が「何処ふらついていたの」と聞いてきたので、僕は、別れてからの行動を彼女に説明したが、あまり彼女の機嫌が良くなさそうなので、良かったら手作りの夕食をご馳走すると美奈子に伝えるとすぐに元の笑顔に戻って一安心した。
僕達は美奈子の家の近くのスーパーで買い物をしアパートへ帰り、僕は一番自信のあるカレーライスを作って彼女にご馳走した。
彼女はとても満足そうに僕が作ったカレーライスを食べてくれた。
明日は月曜日で会社があるので、その日はそうそうに美奈子の家を後にした。




