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僕の1993 春  作者: まさひろ
17/25

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 車で30分弱走り駅前の駐車場に車を止めて、待ち合わせの喫茶店へと急いだ。

 時間は、15時少し前だが喫茶店に入ることにした。

 日曜日だったがそれほど店内は混雑しておらず人はまばらだった。

 店内を見渡すと奥の席から僕に手を振る美奈子が見えた。

 僕は「お待たせ」と言ったら、「まだ、時間前だから大丈夫だよ」とにこやかに返事を返してきた。

 美奈子の席には、すでに紅茶が運ばれてきていて、待ちきれなくて早く来たことがわかった。

 店員が来たのでホットコーヒーを注文した。

 美奈子は「それで、タイムカプセルの中身はなんだったの?」とすぐに話題に入った。

 僕は少しためらったが少しオーバーリアクションで答えることにした。

 「僕の宝物が入っていたんだ。なんと!キン肉マン消しゴム、スーパーカー消しゴム、小さな漫画本、漫画を切り取ったものとかいろいろ入っていたんだ。もう、たぶん手に入らないから嬉しかったよ。過去の僕に感謝だね」

 言葉を発した後さらに笑顔作った。

 美奈子は、僕のいままでない顔を見てかなり怪しむような目つきをしたが、

 「よかったね。今度見せてよ」と、ありきたりの返答をした。

 しかし、二人ともこの後の会話が続かなかった。

 少しの沈黙の後、美奈子はタイムカプセルの話題にはふれないように来週の話へと話題を移した。

 「来週の日曜日に、栄町に買いもにに付き合ってほしんだけど、都合はどう?」

 栄町はN市の中心街で、南北に渡り幅100m道路があり、にぎわう街だ。

 僕は予定を考えたが、まだ昨日の今日で佐藤雄二からは連絡はないので、「いいよ」と軽く返事をした。

 「お昼なんだけど、栄町から少し南に新しいパスタ屋がオープンしたんだ。そこ凄い人気で早めに行かないとだいぶ並ぶことになるから、10時位に家に来れる?」

 たぶん買い物は二の次でメインはパスタ目当てだなとすぐに美奈子の雰囲気から僕は察した。

 にこやかに僕は了承し、たわいもない話をその後1時間ほどして、美奈子は歩いて駅に来ていたので、僕はアパートまで送ることにした。

 車の中で美奈子が「今度昔の友達と遊ぶの?」問いかけてきた。

 「うーん、連絡が来たら会おうとは思うけど遠いから会っても数回程度じゃないかな?」

 美奈子は僕の返答を聞いたがそれ以上その話には触れなかった。

 アパートの前に着くと「今日はありがとう、又、来週ね」と笑顔で美奈子は車を降りた。

 そして、いつもは僕の車を見送る美奈子だが、この日は僕に振り替えることなくアパートへ入っていった。


 寮へ戻ると、佐藤雄二から伝言があった。

 『来週土曜日、〇×東駅前午後7時 都合悪い場合は連絡下さい』


 そして又、『カチン』とゆう人生の歯車の音がした。

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