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僕の1993 春  作者: まさひろ
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2 蓄積場の狭間にて


 僕は、今から受け取る宝物に期待と不安を交えながら、爽快に車を走らせた。

 途中、道に不安を覚えたので地図を見ながらその場所へ向かった。

 そして、電話で教えてもらった公民館に着いたのは、太陽が頂上に上る少し前のことだった。

 僕は公民館の駐車場に車を止めた。公民館の駐車場には、自転車や他数台の車も止まっており、僕と同じようなハガキを持って偶然同じ時間に来ている人がいるかもと少し期待を胸に秘め車を降り公民館入り口に入った。

 入口に入るとすぐに受付のカウンターがあり、僕の前で二人がなにやら受け取っているのが見えた。二人がいなくなったので、僕もその後に続き受付カウンターに立つ。

 「すいません、タイムカプセルを受け取りに来ました」と受付の中年の女性に声をかけた。

 女性は、ハガキを受け取ると「はい、確認します」といい、ハガキを持って奥の倉庫らしい場所へ消えていった。

 少し待つと女性が僕が渡したハガキと平らなアルミ缶のような物を持ってきた。

 女性が「岩田洋一さんですね」といい、僕が返事をすると、「このノートに受け取りのサイン、名前と今日の日付を記入して下さい」と言ってきた。

 ノートの左のページはすでに人の名前で埋め尽くされていて、僕は右ページのの一番下の部分に空白を見つけたのでて、素早く名前と日付を記入した。

 そして女性は、僕が持って来たハガキの表面の所に『受取済み』の印鑑を押し、「これが、タイムカプセルと受領済みのハガキです」と手渡してきた。


 タイムカプセルは、そう、海苔が入ったアルミ缶・・・アルミ缶の上に海苔と印刷してあった。

 え!?何これ!?と驚いたが、すこしタイムカプセルを見て安心した。

 おそらくだが、自宅からこのような缶を学校が持ってこさせて、それをタイムカプセルにしたんだと思った。

 なかなか、面白い学校だったんだと苦笑した。

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