若き邪神はこの世の支配者を目指す。
若き邪神がこの世の支配者となる物語。
俺は邪神だ。見た目は15歳の少年に過ぎないが、地球、いや太陽系くらいなら粉微塵に破壊する力もある。しかし、何故かこの世に人間として生まれた俺は、いわゆる両親の言うことを聞きながら、学校に通うしかない。小学生までの集団登校というやつには、馴染めなかったが、中学生からは単独登校となった。
何者にも、従わない俺は、幼い頃から虐めの対象となったが、そこは邪神としての強大な力で虐める奴を次々とこの世の地獄に突き落としてやった。自分から事故に遭い、全身包帯姿、点滴注射塗れ、死にはしないが、生ける屍と成り果てた愚か者たちの姿に恐れ慄いたのだろう、俺に近寄る奴はいなくなり、中学では、嫌われ者の番長グループでさえ、視線が合わないように俺を避ける始末だ。
勉強をしなくても、邪神たる俺はある意味全知全能であり、超天才レベル、教師なんかの授業は、馬鹿らしい限り。キリスト教やイスラム教等の所謂眠れる神とは異なり、この現世を支配する神なのだから当然だ。
邪神の世界は、弱肉強食、弱い邪神は、より強い邪神に滅ぼされ吸収されてしまう。その為、俺は、幼い頃からより強い力を求めて来た。両親は、日本人らしく、神道と仏教、キリスト教をそれぞれ信じていたが、俺は、あの世とは無縁の邪神のため、自分がこの世の支配者足るべく力を増すことに専念して行った。
現世こそ全てというのが邪神である。そのため、この日本という国を邪神として支配し、さらには全世界の支配者を目指すのだ。最終的には、全宇宙をも支配することになるだろう。