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機械じかけの私とお父さん  作者: ブラックサレナ
姉妹1 宗教好き
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⑦ 昨日見た夢

私は朝起きた。 私は非常に明晰な夢を見た。


それは突如、謎の光と共に林に飛ばされる夢

その夢で鎧を着込んだ数人が剣を抜き、私に襲い掛かってきたのだ。


彼等は手から炎を出す等の技も使い、問答無用で私に向かって来た。


もはや敵以外の何者でも無い。

私は騎士である彼と共にその敵を撃滅し、万が一と思い彼等を地面に埋めた。


それから、恐らく同じ敵にやられたのだろう

手足を切断された少女が荷馬車の中に見つける。


可哀想に…

夢の中とは云え自分は放っておけず、彼女を介抱して寝かしつけた。


それから、私は目覚めたのだ。それは非常にリアルな夢だった。


ふと私は右手を眺める。 

私の右手は銀白色の金属で覆われ、鋭く輝いてる。


これはあの例の自転車青年討伐事件の折に身の潔白を主張する為

牢獄の中で自ら引きちぎった腕の替わりに付けた義手である。


義手と言ってもその性能は再び敵と相まみえる機会に備えて

私自らが過去作り出した素材を元にして強化した「機械義手」である。


夢の中でもこの義手の力は健在で、これのお陰で私は難局を超える事が出来た。


そして、だから? 起きたら床の上である。


そう、あれは夢だった。 だが、それで良いのだ。

非常に変わった夢を見た。 それだけの話


私はまだ生身の左手を天に刺し、思いきりそれを伸ばした。

体が何だかいつもより痛い。もしかしたら運動不足かもしれない


今日は少し外に出ようか。いや… だがそれはかなり危険な行為かもしれない。


夢とは即ち現実とリンクしていると聞く。それならば

あの夢はもしや私がこれから敵に狙われるのだという予兆なのかもしれない。


敵はすぐ近くに居る、これは困った事になった。

あの夢で滅した敵の数は13人 不吉な数だ。やはり私は敵に狙われている。


13人が来る。そしてそれは恐らく「火」つまり銃を持っている。

なんてことだ、油断していた。我が国は銃刀法で火器の所有を禁止されている。


その法を破り、敵はそれを所持していると言うのか。

流石の私も火器を手にする敵と対峙する程、無謀ではない。


私は悩む。敵はすぐ傍に居る… ああ、そうか 分かった…


ならばもはや悩む必要などないだろう。

「計画」を早める必要が出来た。もはや猶予は無い。


さぁ、戦争を始めようか… もはや私に何の迷いも無い。

自らの正義と 我が娘そして妻達が生まれたこの美しい国を守る為


私はこの心を鬼とする事に決めた。


敵を、全て皆殺しにしてやる……



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