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リエラと創ろう迷宮都市!  作者: 霧聖羅
お客様にも色々あります
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109日目 企画

アッシェ:調薬担当。三つ目の多眼族。ぶりっ子気味かなぁ…。

コンカッセ:マイペースな魔法具・雑貨担当。私よりは大きいけど、小さめな子。

ポッシェ:食いしん坊なクマ耳族の男の子。でっかい!

スルト:新婚のネコ耳族。私の幼馴染。

ルナ:スルトの奥さんの長耳族。私と親友と言ってもいいと思う。

アスラーダ:次期グラムナード領主。工房のお目付け役。

 お店でやいのやいの大騒ぎをしていた、王都の錬金術師(仮)さん達はアスラーダさんの連れてきた警備兵の皆さんに連行されていった。

罪状は『営業妨害』だから、一晩警備隊の詰所の地下で頭を冷やしたら釈放される。

流石に、また来る事は無いだろうとは思うけど…。

折角団体さんで来てくれたんだからそれなりの実入りを持って帰らせてあげたいと思う。

王都からここまで、駅馬車を使ってきたとしたら一人頭で片道2万ミル。

宿の事も考えたらもっと使っている可能性が高い。


 お店を閉める時間になると、さっさと店じまいをして工房組と探索者組を集めて作戦会議を開く事にした。


「では、王都・スフィーダ近郊からのお客様のおもてなしについて。話しあいたいと思います。」


 私の言葉が終ると同時に、クマ耳をピョコンと動かしながらポッシェが元気に手を上げた。


「ポッシェにいい案があるの?めずらしいね。」


 そう言いながら、発言を許可する。


「リエラ、僕はご飯を食べてから話しあう方がいいと思います!」

「はい、却下。食べたら寝ちゃうでしょ。」

「えー!お腹が空いて、倒れそうなのに…。」


うん。あんまり期待はしてなかった。


 ポッシェの発言をばっさり切り捨てて他の人を見回す。


「今、何人位クレーマー的な人達がきてるの?」

「全部で14人、かな。その内4人は話しあいで分かってくれた雰囲気だね。

その他の10人は、『営業妨害』で捕まってるよ。」


 手を上げると同時に口を開いたルナちゃんの質問に答えると、一瞬視線を彷徨わせてから「了解」の返事が返ってきた。

分かってくれた風だった人達も、分かった『フリ』って可能性があるからされた質問だろう。

来るとしたらお店の方だろうから、2階に住んでるルナちゃん達が知りたがるのは当然だよね。


「そういうリエラには、案があるのか?」

「猫兄、師範は自分達で考えさせようとしてる…ハズ。」


 お行儀悪く椅子をガタつかせながら言うスルトに、コンカッセが胸を張りつつそう断言した。

いつぞやと違って、今回は当たってたけどね。


「来てた方達は魔法薬の事しか言ってなかったですー。」

「魔法具の事は一言もない。」


 唇に指を当てて考えるアッシェの言葉に、彼女は憮然とした表情を浮かべた。


まぁ、自分の得意分野に光が当たってないのは面白くは無いよね…。


「だから、調薬・採集ツアーを開催するのがいい。」

「にょ?」

「調薬」

「採集ツアー?」


 首を傾げたアッシェ・ポッシェ・スルトに向かって胸を張ると彼女は言葉をつづけた。


「あの人達は、赤薬草を使って調薬してるはず。」

「『高速治療薬』モドキを作ってるからそうだと思うですー」

「その赤薬草をメインに採集しに『騎獣の草原』に行った後は、アッシェと一緒に調薬する。」

「それで調薬・採集ツアーなのです?」

「そう。」


 どうだ!と胸を張りながらコンカッセはこっちに向き直った。


「コンカッセの案は、私の案と大体近いかな。」

「大体…?」


 ちゃんと企画を考えたコンカッセに拍手を送りながら言葉を足す。


「それだけだと、実りが少ないだろうからお土産も渡した方が良いかなと思う。」

「あ!それに、代金も貰わないとです。」

「アッシェも正解。ボランティアで1度でもやっちゃうと、次に同じ様な事があった時にも同じ事を期待されちゃうから、ちゃんとお金は取るべきだと思う。」

「確かに。」

「なら、金額をどうするかと、お土産とやらを決めないといけないのか?」

「そうなるね。」

「じゃぁ、さっさと決めちゃおう!僕、お腹が空いて空いて…。」


 ポッシェの泣きの入った声にせっつかれながら、詳細を詰めて行った。

ツアーの詳細を手分けして手紙に書いたお陰で、終った頃にはポッシェのお腹の音が工房中に鳴り響いていて、彼の魂は半分抜けかかった状態になってたんだけど…。

 帰りは皆を先に帰らせて、私とアスラーダさんの二人で警備兵の詰所に10通、宿屋に4通のツアーへの招待状を託して来た。

最初は明日にしようかとも思ったんだけど、明日はお休みの日。

お休みをつぶしてまでやりたく無いという意見に従い、ツアーは明後日の11時から行う事にした。

一人1万ミルの会費をとるこのツアー、一体何人の参加者が現れるかが楽しみだ。

0人って言う可能性もあるけど、それはそれで構わないかな…。

書いた手紙が無駄になるって事ではあるものの、ツアーの企画自体は別の機会にも使えると思うし。

ツアーにあてる予定だった時間に別の事が出来るから。


 家に帰るとポッシェは、ご飯を吐く程詰め込んで動けなくなっていた。

…食べ過ぎ注意!!!



現在の資産

20.048.100ミル → 20.763.100ミル


収入

魔法薬売り上げ 351.000ミル

雑貨売り上げ   13.000ミル

魔法具売り上げ 351.000ミル

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