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1日目 印象

アッシェ:新工房の調薬担当(予定)。ちょっと変わった多眼族の女の子。

ポッシェ:新工房の採集担当(予定)。女の子が大好きなクマ耳族の男の子。

コンカッセ:新工房の魔法具担当(予定)。いつも眠そうなマイペースさんの丸耳族の女の子。

スルト:リエラの幼馴染のネコ耳族。ルナちゃんと結婚した。

ルナ:リエラの友達。スルトをきっちり捕まえた。

アスラーダ:みんなの『お父さん』面倒見が良くて優しい。


2016/11/20 誤字の修正を行いました。

 王都クレスタはその名の通り、イニティ王国の王様が住まう都だ。

この大陸の最南端にあるので、グラムナードに比べるとなんだか冷える。

海辺の町でもあるから海風が常に吹いているのも冷える要因かもしれない。

思っていたよりも寒く感じる中、馬車を降りたリエラが最初に感じた印象はなんだかかっちりしていて冷たい町というものだった。

 町中はきっちりと区画が切られ整然と石造りの建物が並んでいて、等間隔で道が縦横に走っている。

慣れない人はすぐに道に迷ってしまいそうだ。

パッと見る限り全ての道が石畳で舗装されていて、道の両脇には一段高い位置に歩道があり安全管理をきちんとしていることがみてとれる。

歩道の馬車道側には等間隔に街路樹が植えられていて、その枝には夜になると照明を点ける用だと思われる入れ物が吊るされていた。


「さて、まずは今日の宿を確保するか?」

「そうですねー。」


 アスラーダさんの提案に頷いてみんなを見ると、口々に自分の希望を並べ始めた。


「アッシェは、お風呂に入りたいです~。」

「僕は飯が沢山食えればいいなー!」

「ふかふかベッド。」

「あたしもお風呂かなぁ…。」

「俺も飯が美味いところが良いなぁ。」


うん。全部が揃うところはきっと予算オーバーになると思います。


「…要望全部そろえるなら、俺の家になるな…。」

「むむむ…。でも、それだとまずくないですか?」

「2~3日位ならいいだろ。」


 みんなの要望を聞いたアスラーダさんが甘い誘惑を投げかけてきた。

今回のお仕事には初期資金として1千万ミルを支給されてる。

その資金を元に王都かその周辺での活動拠点となる工房を用意して、きちんと運営できるようにすると言うのがお仕事の第1段階になる。

この資金の中には、勿論、食費・宿泊費・交通費・人件費などが含まれているから、アスラーダさんの持っている王都のお家にお邪魔するってなると宿泊費分をズルする事になるんじゃないかとそれが気になるってしまう。

うーんうーんと唸っているリエラに、アスラーダさんは更に提案した。


「分かった。宿泊費、一人頭5千ミルでどうだ?」

「お願いします!」

「食事はなしで、台所は無料だ貸し出してやるから好きに作ると良い。」

「アッシェが作るですよー!」

「なら、食材を買ってから向かおう。」


 アッシェの言葉に歓声が上がる。

アッシェが作るご飯は美味しいからなぁ…。

リエラも、彼女が作るご飯を想像しただけで口の中に涎が沸いてきてしまう。

アスラーダさんの言葉に従って、リエラ達は食品市へ向かった。

スルト・ポッシェ:にーく!にーく!!!

コンカッセ:あったかスープ希望。

ルナ:コンちゃんにさんせー!!!

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