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第3章 霊感

皆んな〜♫ 元気かなぁ〜♫

夏だよ〜♫ 納涼だよ〜♫

怪談話だょ〜〜ッ♫


これは…実話です。

7歳最後の日…臨死体験をきっかけに、霊体が、見えるようになりました。と、いっても、今では、まったく見えません。見えなくなった理由は、後述します。


霊体といっても、皆んな、普通に景色に溶け込んでいて、最初は、霊体だなんて、思いもしませんでした。


例えば、駅のホームで、端の方にサラリーマンらしき、男の人が立っています。…あれ?、あんなトコまで電車の扉は行かないのに、なんであんな端の方に立っているんだろ?


電車が来ました。


…あれ?乗らないのかなぁ?…扉が閉まります。…発車して…電車の中からホームに男の人を探します。、…あれ?…居ない?


さては、慌てて飛び乗ったのかなぁ?…くらいに思っていました。


私の場合、霊体を見るのに、昼も夜もありませんでした。ある日病院で、エレベーターに乗って居ると、点滴を杖代わりヨタヨタ歩くおじいちゃんが乗って来ました。その後、看護婦さんが数人とベッドに寝たままの患者さんが入ってきました。一緒にエレベーターに乗り込んだ見舞い人のようなおばさんも2人いました。


私は、階数ボタンの横に立って居たので、皆んなが降りるまで、開くボタンを押して待っています。…あれ?…おじいさんが、居ない。見落としたかなぁ?…でも、点滴持ってたから、そんなに早く動けないはずだよなぁ…。


でも、昼間だし、怖くないし…。

この時はまだ、霊体って、自覚は無くて、錯覚だと思い込んでいました。


…また、錯覚かぁ。。


臨死体験をしてから、1か月程経ったある日の夜、何かに揺さぶられて、ぼんやり、目が開きました。…ん?…何?


…グルーーーん。


…天井が、ゆっくり回ります。ベッドの感覚がありません。自分は、完全に空中に浮いています。額のあたりがドクドクいっているのが、聞こえます。


フワリと浮かんでいます…。

すると、私の眉間のあたりに周りの景色が吸い込まれていきます。見えるはずの無い景色が…、どんどん、どんどん吸い込まれていきます…ゴォ〜っいう、地鳴りのような音を立てながら、凄いスピードで…。


しばらくすると、シーンッと…静まり返り、あたりは真っ暗な闇です。でも、眉間のあたりで、ぼんやり光るものがあります。


あ!…地球だ!…テレビなんかでみたことのある地球が額の上でぼんやりと、そして、ゆっくりと光りながら周っています。…やがて、米粒程に小さくなった地球は、さらに小さくなり続け、見えなくなってしまいました。


…静まり帰った真っ暗な空間から、また、気分が悪くなるような回転が起きて、気づけば、ベッドに仰向けになっています。


…そうです。幽体離脱という現象だと思います。子供の頃は、気づきませんでした。


忘れもしません。私の7歳最後の日、次の日に8歳を迎える誕生日の前日に起こった現象です。


ひどい時は、2日連続して起こりますが、1週間に1度くらいのペースで、この現象を経験しました。


そのうち、慣れてきて、…あ、また来た。…前兆というか、わかるようになってきました。怖いという気持ちは、もうありません。回を重ねるごとに、意識もはっきりしてきました。冷静に周りを見渡す事も出来るようになってきました。…でも、ひとつだけ、気掛かりが…。


空中に浮かぶまでの間…決まって、頭の上…天井付近に、雲のような、モヤがかかっています。

…あれは?…なんだろう?。。


最初は、雲のようなモヤにしか見えなかったのですが、回数を重ねるごとに、だんだんと見えるようになって来ました。


…え⁈


…ゾッとしました。


女の人でした。


真っ黒な長い黒髪に紫色の着物を着た女の人が天井に張り付いた状態で、私を見下ろしています。透き通るような白い顔をしたその女の人は、まるで人形のように無表情で、こちらを見つめていました。キリストのように両手を真横に伸ばしたまま、身動きひとつしません。


最初は、ゾッとしましたが、その顔を見ていると、なんだか、落ち着いて…言い難い、愛情を感じる事が出来ました。


…あぁ、…なんか、落ち着くなぁ。


大人になってから、ある占術師にこの話をした事があり、その占術師が言うには、この女の人…私の守護霊らしいのです。


この時は、そんな事も知らず、無表情の女性をじっと見つめていました。…また、景色が変わります。…最初は、眉間のあたりに景色が飛び込んでくると感じていた現象…。


…違う…違う、物凄い勢いで、わたしが、空中高く飛ばされています。


…だんだん…地球がとおざかります。


…見えなくなって…


…音も…光も…何もない世界…


…無。


また、しばらくすると、体の回転を感じて、強制送還される…。


日常から、頻繁にこういう経験をしていると、普段から霊体が見えていても、あまり、気にしないようになってしまい、案外、気づかなかったのかも知れません。


…しかし、ある日…霊体だと、確信する出来事が起こったのです。


…続く。

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