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6 少年の第一歩

「それじゃ戦闘開始だ」


その一言でキメラとハクの戦闘の火花は切られた

すでにへカートの照準はキメラの頭に向けられていた


「fire」


その一言を引き金にトリガーを引き発砲した

弾丸はキメラの頭にまっすぐいく。だが…


「なっ!?」


弾丸は、キメラの背中をかすめ後方に着弾した


「驚いてる場合じゃないぞ、こんなの想定の範囲内だろ。

次段装填して照準を合わせろ、敵さんは待ってくれないぞ」


嵐から言われながらもハクはコッキングし薬莢を排出し次の準備に入った

次にスコープを除いた時には、はっきりとキメラはこちらを向き、目が合った気がした

その予想は正しくキメラはこちらに気づき今にも走ってきそうだった


「くそ、もうバレるか」


そう言いながらもハクは、照準を合わせて二発目、三発目と打っていくが野生の勘か発砲と同時に横に動き致命傷を避け、時には完全に回避に成功している


「ハク、もうそろそろAKと93Rを持って移動しろ、俺は適当な場所に移動して見てるからな」


「わかった、KSGが必要になったら言うからテレポートで送って」


「オッケーだ」


そう言うと嵐はどこかに消えた


「さてと、どう動き回ろうかな」


とりあえずは周りは森のため森に入り木々を利用して攻撃を回避しながら攻めるしかない

そして、ハクが森に入るころにはもうキメラは肉眼でも確認できる距離まで来ていた


「思っていたよりも動きが早い、これは倒木が多い個所に逃げるのがいいな」


そう考え牽制にAKを撃ちながら全速力で目的地まで走る

だがキメラは左右に動き回避してくる、弾も当たるには当たるが致命傷にまでは至らず、勢いは止まらない


「さすがは魔物だ、やっぱこんなもので倒せないか」


そんななか嵐は空中にいた


「ん~やっぱあのキメラ強いな、普通なら最初のスナイプで殺せたと思うんだけど、あのキメラもしかして他の魔物とか殺してレベルが上がってたりするのかな?」


「千里眼っとこれでハクの様子もキメラの様子もわかるな。

頑張って走ってるな。ハクのやつ」


嵐は高見の見物を決め込み、楽しげに眺めていた


「ハァ、ハァ、ようやく着いたぞ、ここなら俺のフィールドだ」


そう得意げにハクは言うなぜならここはハクの狩りでよく来ている場所だからだ

ここの近くには水場があり、さらには木の実などがなっている木がたくさんあるため動物があつめりやすく狩りには絶好の場所である、村の者たちも知っているためここを狩り場にするものも多い

ハクは倒木の下を通ったりしキメラが通るには狭い木々の隙間をとおり距離が詰められるまでの時間を稼ぐが、AK、93Rのマガジンが尽きるより早く追いつかれてしまった

キメラの爪がハクに迫る


「もう追いつかれたかよ」


そう言いながらAK、93R、を捨て前方に走りキメラの下に滑り込む


「嵐!さっさとよこせ!」


そういうやいなやKSGがテレポートされやいなやキメラの腹部にめがけ発砲する

キメラの腹部からは大量の血が出る

滑り込んだ勢いのまま後ろに回り込みそのまま一端距離を取る

さきほどのが効いたのか、それともさっきの一撃を警戒してなのかキメラはこちらを様子見ている


「さっきので仕留めるつもりだったんだけど、こいつはタフすぎるだろ」


そう言いながらもハクの口は吊り上がり、まるで楽しんでるかのようだ

それを見ている嵐もまたこの様子を楽しんでるようだ


「なんだよ、ハクのやつ楽しそうに殺ってるじゃないか、これは俺が手を出す必要はなさそうだな」


ハクは息を整えながらキメラへの警戒は怠らず自分にできる最後の策を試すため魔力をこめる


「ライトッ‼」


そういうや否やキメラの目の前に強烈な光をお見舞いしたのだ

本来の使い方とは全く違うがハクは全MPをこのライトにつぎ込んだため強烈な光を放つことができた


「いい加減に倒れやがれ!」


そう言いながらキメラに向かって走り出しKSGをキメラの目に発砲し片目を完全につぶしさらにそこにKSGをねじ込み発砲した

キメラは最後の悪あがきかのように頭を振り回しハクを近くの木に叩きつけた


「ぐはっ、クソがまだ息あんのかよ、それでも今のでKSGはコッキングされたぞ、今度こそ終わりだ!」


血を吐きながらも最後の力でトリガーを引きまともに構えてすらないため、反動でKSGはキメラから抜け腕は跳ね上がった

キメラは足から崩れ落ち倒れた

ハクは、ほぼほぼ虫の息で何とか這いずり木に背を預け休む

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