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プロローグ

仄暗い世界に立っていた。

どんなに進んでも、景色は変わらず闇のまま。

進んでいるのか止まっているのか分からなくなり、動けなくなる。

手を伸ばしても触れる物は無く、闇だけが続いていた。

叫ぼうにも声が出ない。

このまま闇の中で朽ち果ててしまうのかと恐怖に陥る。

流れるように暗黒の世界へ現れる光。

消えてしまう前にと走り出す。

光は近づく度に形を変えていき、やがて人の形に変わった。

まだ幼さの残る少女の姿となり待っている。


「ハヤト、星が消えてしまう」


「星?」


少女が指差す方向に小さな星があった。

太陽系の一つとされていた小さな小さな星が消えようとしている。

どうして消えようとしているのかとハヤトは尋ねる。

瞳の中に星が存在するかのようにキラキラとした目を悲し気に伏せると足元に映像が現れた。

白と黒の未知なる生命体が戦う光景に言葉を失う。


「小さな星を巡った戦いは、やがて終わりを迎えて新たに星を手に入れようとする闇の存在が現れる……お願い、美しい地球を守れるのは地球人しかいない」


守ると言われても何をすればいいのか。

ハヤトが答えに迷っていると少女はハヤトの手を握る。


「大丈夫、この星の光も力を貸してくれる……力を合わせて戦って欲しいの」


少女は目を閉じると姿が消えて行く。

まだ聞きたいことがあると手を伸ばすも姿は淡く、薄くなって行った。


「どうすればいい!」


「……お互いを認め合える……パートナーを……」

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