表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

何処へ

作者: 裏夏

怖い

怖い

何かから逃げてる私

何が怖いのか?

後ろを振り向いたら何が怖いのかわかるけれど

でも振り返れない

ただ逃げている


必死になって逃げても

必死に踠いても

いつだってそれは私の後ろにぴったりとくっついて

気付いたらそれは私に引っ付いて離れない

だけど何が怖いのか私は見たくない

それを見たとき私はどうなるかわかっているから


真っ黒な影が

真っ黒な影が

真っ黒な

真っ黒な

真っ黒な心が

真っ黒な私が

私を

追いかける


私はそれから逃げてる

知っているけど見たくない

本当の私という正体を

最低な私の正体を


私を知ってしまったらきっと

私は私じゃなくなって

その時にはもう取り返しのつかないことになってしまうから


だから

わかっているから

私は何も聞かない

私は何も見ない

その私の心の後ろ側

真っ黒な私を

本当の自分を

私は認めないまま


逃げ続ける

逃げ続ける

逃げ続ける

だけどもう


にげられないなあ




助けて


返して



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 人間が恐怖するのは、『自分の把握できていない状況』と『見えているのに見えていない物体が目の前にある』場合だと思います。なんにせよ、総じて『正体不明で原因不明』なものが人間の恐怖対象であると思…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ