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悲嘆の追憶  作者: 捺魅
9/13

追憶





     ◆




「どうした? 水野。 話って」

「先生・・・」



私はずっと、先生のことが好きだった。


先生は覚えてないだろうけど、先生と初めてあったのは、

学校じゃないんだよ・・・


いつだったかな・・・


凄くたくさん雨が降っていた日。



たまたま雨宿りに入った本屋さん。


高校受験をひかえていた私は参考書を探していた。



(あ、あれいいかも・・・)


それは、べたな出会いだった。


たとえるなら、少女漫画の王道的出会い。



(届かない・・・)


平均より少し背の低い私。

それでも、背伸びをしたらとれる位置だった。


けど、本はぎゅうぎゅうに詰まっていて、手が届くだけじゃ取れないような状況。



ふと、大きな手が伸びてきて、



「これ? はい、どうぞ」

「あ、ありがとうございます」


「いいよ。 受験生? 頑張ってね」

「は、はい・・・」



一目惚れだったと思う。


かっこいい人だった。


大人って感じの清潔そうで、優しい人。




もう、二度と会うことはないって思ってた。




なのに・・・



「受験番号とお名前を教えて下さい」




自分の目を疑った。


こんな偶然ありえないと思ってたから。


こんな、”運命”的な偶然なんて・・・・・







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